「息子が幼稚園にあがるとき、ママ友から入園グッズの手作りを頼まれました。材料費は出すからというので引き受けたのですが、その後要求はエスカレートしていったんです」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
今年54歳になる兼業主婦です。
これは20歳になる息子が幼稚園に入る頃なので、15年ほど前の話になります。
私は昔から裁縫が得意ではなかったのですが、息子を妊娠して産休をとっている合間に、ちょこちょこと子どもの帽子やスタイを縫い始めました。
完全に趣味の範囲で作っていたので、ほつれていても少し端が揃っていなくてもご愛敬。
買うより安いし愛着も出るからと思って作り続けていました。
息子が幼稚園になる頃には、ミシンの扱いもかなり上達し、始めた頃には何個か作ると必ず残念なものが仕上がることもありましたが、それもあまりなくなりました。
人前で使っても大丈夫かな、と思えるレベルのものが作れるようになってうれしかったです。
入園予定の幼稚園の事前の説明会で、靴袋やマスク袋など細々した布用品が必要だと言うことを知り、せっかくなので手作りで製作を始めました。
初めて作るものもあったのでいつもより時間はかかりましたが、なんとか出来上がりました。
間に合って良かったと安心していたのですが、入園2週間前ぐらいにご近所のママ友Bさんが「私の子どもの分も作って!」と、話しかけてきたのです。
「まだまだ趣味の範囲で人様に渡せるクオリティじゃないから」
そう断ったのですが、Bさんは食い下がってきます。
「私仕事してるからそういうの作るの無理なんだよね。かといって、既製品じゃ味気なくて子どもが可哀そうじゃない? だから作ってよ」
そう言いつつ、Bさんのお子さんが好きなアニメのキャラの生地と、3000円ほどを私に手渡してきました。
私もその頃にはとっくに産休育休が明けており、フルタイムで働いていたのでそうも伝えたのですが、Bさんは押しつける気満々で聞こうとしません。
漫画:ヤドカリコ/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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