<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うさぎ
性別:女性
年齢:50
プロフィール:自宅の雑草がすごいことに! 先日草刈り頑張りました。
1998年の秋、私たち夫婦(現在夫婦ともに50歳。当時は28歳)は結婚し、新婚旅行に行きました。
無事に旅行から帰り、私の実家にお土産を渡しにいったときの話です。
夕食も兼ねてということで、実家では母(当時61歳)が食事の支度をしてくれていました。
スイス・フランス・リヒテンシュタインなどをまわる10日間のツアーで、写真もたくさん撮ったので、電車や景色など見せるつもりでいました。
新婚旅行のお土産は、実家の父(当時65歳)と母にたくさん買いました。
しかし、母は人の買ってきてくれた品物に文句を言う性質があり、そういうところは大嫌いでした。
例えば、母の誕生日に何かプレゼントをすると「こんな色の服! 趣味が悪い!」
父が母に食べ物のお土産を買ってきたときも「こんなまんじゅう! 美味しくもない!」などとキツイ言葉で文句を言うのです。
気に入った品物でないとイライラするらしく、文句を言うほど怒りは増し、しばらくは止まりません。
今回も、新婚旅行のお土産を渡したところで、夫の前でその本性が出てしまいました。
お土産は父にはセーター、母にはハンドバッグ、他にもスカーフ、チョコレートなどいろいろあったのですが、その一つ一つに文句を言ってきました。
しまいには、お土産に対する説教のようになってしまいました。
母の中で「一番ましなお土産」はスイスのチョコレートだったようです。
新婚の夫の前ですし、私も我慢していたのですが、母がハンドバッグを手に取ったときのことです。
ハンドバッグは、海外のブランドでそれなりに高価で色も黒のベーシックなものでした。
しかし母は、ハンドバックを見るなり「こんなものいらない!」とゴミ箱めがけて投げ捨てたのです。
夫はびっくりして言葉もなく、父もとがめたのですが聞く耳なし。
まるで、ハンドバッグのことが憎くて憎くて投げ捨てたように見えました。
私も夫もあっけにとられていると、ゴミ箱からそのハンドバッグを取り出し、「私はこういうバッグは嫌い!」と何度も何度も言うのです。
子どものときから何回か経験していることとはいえ、私は我慢の限界でした。
夫は恐怖さえ感じたようです。
さすがにもう食事をする気になれず、夫を連れて帰りました。
母が文句を言っているハンドバッグは持って帰って私が使いました。
母は謝る様子もなく、しばらく音信不通になってしまいました。
それ以来、お中元であれ、お歳暮であれ、母に何かを渡さなければならないときは、母を店まで連れて行き選ばせるようにしています。
私もいちいち文句を言われたら疲れてしまいます。
今は84歳になる母ですが、まだまだ毒舌も衰えず、元気で暮らしています。
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