<この体験記を書いた人>
ペンネーム:GoldenFish
性別:女性
年齢:49
プロフィール:49歳、2人の女の子(15歳、14歳)の母です。49歳はあまりいい年じゃないって本当かもしれません。
先日、生まれて初めて開腹手術を経験しました。
緊急手術することになった前日、家でビールを飲んでファストフードのハンバーガーを食べて寝た私。
特にこれといった症状はなかったのですが、実は数カ月くらい前から、横を向いて寝ていると、なんとなくお腹がつるような感じがあり、「いたたた」と仰向けになることがありました。
今考えると、そのときから内臓の癒着が始まっていたのかもしれません。
私は運動も適度にやっていますし、日々の生活で不調を感じたことはなく、腹痛は「たまたまだろう」と高をくくっていました。
その日の朝は、なんとなくお腹が痛くて起きました。
便秘のせいだろうと会社に行く支度をしていたのですが、痛みは激しくなるばかり。
トイレで気張ってみたりお腹を温めてみたりしましたが、だんだん唸るぐらいの痛みに。
一度便が出たので、しばらくすれば痛みが治まると思っていたのですが、治まるどころかどんどん痛みが強くなり、嘔吐もしてしまいました。
そんな状態で1時間以上うずくまり唸っていたところ、春休みの次女(14歳)が私の声に驚いて2階から降りてきました。
うずくまる私を見て、ただ事ではないと思った娘は、すぐに救急車を呼んでくれました。
私も嘔吐した時点で救急車を呼ぼうかうっすら考えたのですが、便秘が原因かもしれないという思いが邪魔をして決心できずにいました。
でも、次女が泣きながら救急車を呼んでくれて結果的に本当によかったです。
どうやら1メートルくらい小腸が壊死しており、救急車で運ばれた後、緊急手術となりました。
もし、もっと遅かったならば小腸をさらに失うことになり、腸から吸収できなくなる恐れもあったそうです。
病院に運ばれた時には痛みが唸るぐらいではすまなくなっていて、CTを撮るのにまっすぐ寝ることもできず、最後には麻酔を打ってもらったほどでした。
今まで生きてきて一番痛かったです。
原因を聞くと、内臓の一部が癒着し、そこに小腸が入り込み腸閉塞となり、腸の一部が壊死していたようです。
手術後、数日は絶食で痛み止めを打ってもらいながら療養しましたが、10日ほどで退院できました。
退院後の外来で、そのときにお世話になった看護師さんに会いました。
正直、看護師さんの顔もドクターの顔も覚えていないくらいの状態でしたが、その方は「痛かったでしょう。元気になってよかった。娘さん泣いていたもんね」と言ってくれました。
総合病院でたくさんの患者を診てきた看護師さんが覚えているくらいの状態だったんだと思うと、改めてぞっとしました。
家族と医療関係者の皆さんに感謝するとともに、身体に違和感があるならすぐに病院に行くべきだと思い知らされました。
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