<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ひろえもん
性別:女性
年齢:57
プロフィール:猫3匹と夫と海辺の街で暮らす普通の関西のオバちゃんです。
夫(54歳)は兄弟4人の大家族の中で育ち、何でも大皿から分け合って食べていたからか、いったん口をつけたフォークや箸で料理をシェアすることに抵抗はないようです。
私もみんなで鍋をつついたりするのが大好きなので、別段、そういうことに潔癖な性格でもありません。
でも、どうしても許せない習慣があります。
夫がサラダソースを必要以上にかけて、皿に残ったソースをもったいないと、私の皿にジャーッと流し込んでくることです。
私は幼い頃、祖母から口につけた箸を作り置きのおかずの中に突っ込むと腐り易くなると教えられていました。
ですから人が食べたあとのソースなど、細菌の繁殖を想像してしまい、生理的に無理です。
その時点で私の皿に残っていたサラダも、もったいないと思いつつ、そっと捨てていました。
しかし、何回注意をしても夫はやめません。
汚くないと信じ込んでいるのか、同じ行為を繰り返してきます。
最近は「うわー、どうしよ。もうお腹いっぱい。食べてくれへん?」と夫に食べさせるようにしています。
ただ、たまに「そーなん?」と言って、もとのサラダボールの中に私の食べ残しのサラダを入れて食べます。
さらに最悪なのは、食べ残したサラダをもったいないと言って残しておき、次の日に野菜を足して食べることです。
そんな「継ぎ足しサラダ」を5日間ぐらい食べ続けることもあります。
どうやら、夫は「細菌が繁殖する」という感覚を持っていない様子。
床にこぼしたスープを、食器用のスポンジで拭くこともあります。
そんな感覚なのに、私がバターのついたスプーンをジャムに入れようとすると「ジャムにバターが入る!」と怒るのです。
それだけならまだ我慢できますが、夫はそのスプーンを舐め、ジャムに突っ込もうとしたので、とっさに腕を抑えてしまいました。
「大腸と口の中の細菌の密度は同じ! 唾液のついたものを入れたらダメ!」
そう注意したのですが、本人はピンと来ていません。
20年ほど前、夫が小さな木材工場で働いていた頃、休憩室に壊れた冷蔵庫がありました。
ある日、私が工場に遊びに行ったとき、何気にその冷蔵庫を開けるとカタツムリが10匹ぐらいいて驚いたことがあります。
夫に問いただすとペットにしてるということでした。
その工場の周りには草が生い茂る庭もあったので、そこで捕まえたものだと思われます。
「食用でない普通のカタツムリには広東住血線虫がいたり、さまざまな病原菌がいたりするので今すぐやめて!」
思えば、その頃から菌とか寄生虫とか無頓着でした。
しかし、こんな常識で日常生活を続け、今まで食中毒を起こしたり病気になったりしたことがない夫は、いったい何に守られているのか? と不思議でなりません。
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