「ばあちゃん痛い...」犬にかまれて泣く小2の孫。無責任に立ち去った飼い主の呆れた言い訳がヒドい

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:さくらみちこ
性別:女性
年齢:55
プロフィール:55歳の私、小2の下の孫、この子の母親で28歳の長女(16歳で結婚出産、現在シングルマザー)に起こった腹立たしい出来事です。

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2022年1月のことです。

「ばあちゃん、犬にかまれた...」そう言って下の孫(小2)が帰宅しました。

かまれた手から血が流れていて、目にはいっぱい涙が...きっと凄く痛いのでしょう。

その姿を見た途端、頭に血が上りましたが、怒っている場合ではありません。

犬にかまれたら、破傷風などの感染症リスクがあります。

「ばあちゃん痛い...」と泣いている孫をなだめながら、すぐに傷口を洗い消毒をしました。

しかしこれは応急処置で、ここからは医師の力が必要です。

かんだ犬の情報が必要なのですが、飼い主がケガをした孫を連れてきたわけでもないですし、今はまったくわかりません。

いろいろ釈然としないまま、処置のためすぐに病院へ行きました。

到着して状況説明をすると、すぐに処置が始まりました。

「とても深い傷だからしっかり処置します。それと、かんだ犬の情報が必要なので、室内犬か外飼いか、予防接種は受けているのか、今現在病気にかかっていないかを調べてください」

治療してくれた医師からそう告げられました。

となると何としても調べなければいけない! すぐに娘に連絡し、今ある情報を元に2人で手分けして飼い主を探すことにしました。

見つかるかな...そう思っていた矢先、事情を耳にしたお母さん友だちから連絡が入りました。

「私、その人知ってる。直接そっちに連絡するように伝えるね」

持つべきものは頼りになる友人...なんて思っていると、ほどなくして犬の飼い主から連絡が入りました。

いろいろ言いたいのですが、まずは必要な情報の確認が先決と考えてグッと我慢。

その結果、予防接種済みだということ、現在病気はないこと、獣医師の証明も取れるということが分かりました。

これを医師に伝えるべくすぐに処置室へ。

すると「痛い~!」と孫の叫び声が聞こえてきました。

孫はまだ処置の真っ最中で、痛みに悶絶していたのです。

そんな孫の声を聞くと、飼い主に対する怒りがこみ上げてきました。

ようやく孫の処置が終了し、犬の情報を医師に伝えました。

その結果、感染症の心配はほぼないと告げられたのです。

孫が必要な予防接種を終わらせていたことも幸いしたようでした。

とはいえ、絶対大丈夫という保証はないこと、発熱、けいれんなどに注意しながら過ごすようにとの指導がありました。

心配半分、安心感も半分。

そんな気持ちのまま、次は飼い主との話し合いに挑みます。

再び連絡を取ったところ、相手は「すみません、すみません」というだけで、どこか他人事のようにも聞こえました。

到底納得できない私は、どうして犬が孫をかむことになったのか、なぜケガした子どもを置いて立ち去ったのかなどの疑問をぶつけたのですが...。

「リードが伸びて避けられなかった」

「逃げてと言ったけど子どもが逃げなかった」

「子どもが走って家に入ってしまったから自分もその場を立ち去った」

あきれるような答えが返ってきました。

さらに「犬の甘がみがちょっと強すぎたのでしょう」と、わけの分からないことも言います。

この人との話し合いは無理と感じて「この件は保健所に報告させてください」と告げました。

「え...保健所ですか?」

「これはかみつき事故で報告は義務です。犬を守るためにも、子どもを守るためにも、今後は正しく対処してください」

不満げな様子の飼い主をよそに、ぴしゃりと会話を終わらせました。

この後、孫は感染症への罹患もなく、神経への影響もありません。

手の傷もすっかり癒えた今は心から安堵しています。

しかし、痛みに泣く孫の姿、飼い主の無責任さを思い出すたびに今でも腹が立ちます。

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