野原や車の陰でも...どこでも排尿するようになってしまった母

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ペンネーム:うずら
性別:女
年齢:53
プロフィール:私の母は現在85歳。6年前に突然路上で倒れ右半身マヒになりました。記憶障害も起こし、今では私が誰だか分かりません。病状から老人ホームでは受け入れてもらえず、サービス付き高齢者向け住宅に入っています。

私の母(85歳)は、今は半身麻痺で施設におりますが、急病で倒れる前の70代後半、トイレの問題で悩む期間がありました。それは、おしっこが我慢できないという問題です。

外出時、母が姿を消してしまい、いつの間にか何事もなかったかのように戻っているということがよくありました。
「どこに行っていたの?」と聞くと、「トイレ」と一言。「こんな所にトイレなんてあったっけ?」と尋ねると「探したらあったのよ」と答えるもので、あまり気にしていませんでした。

 

ですが、ある日、母の一言で事実が発覚しました。
母が突然「おしっこが我慢できなくて、よく野原とかでおしっこするのよ」と言い出したのです。
家族みんなでびっくりしました。
「噓でしょ?まさか本当にやってないよね?」と私が思わず問い詰めると、母は「嘘よ」と言いました。
ですが、冷静になって考えてみれば、そんな事をわざわざ冗談で言うはずがありません。
それから私たち家族は、母のトイレ問題を意識するようになりました。

スーパーマーケットまで一緒に行ってみても、トイレまでの距離が耐えられずに駐車場でおしっこをした事もあります。
駐車場には車以外に隠れる所がありませんでしたが、私がちょっと目を離している隙に、車のドアを開けた状態にしてそれに隠れながらトイレをしていまいました。

母は「分かんないから大丈夫よ」と言っていましたが、私はその行為が信じられず、ヒステリックになって口論となってしまいました。

 

おしっこが我慢できなくなった最大の理由は、病院で処方された利尿剤。
母は心臓病の手術を受けたことがあり、その時以来、血液をサラサラにする薬と利尿剤が処方され、これによって母にトイレの悩みが付きまとうようになったのです。

家族が何を言っても聞いてはくれず、オムツをすすめても拒否されるため、途方にくれた私たちは、母の通院予定を聞いて、その日に担当医(内科医)と相談する事にしました。
ですが、母の目の前で医師と相談すると母が辛い思いをすると思い、事前に先生にお手紙を書き、症状を箇条書きにして、受付で診察券と一緒に渡しました。

医師はずいぶん驚き、「こりゃひどいねえ」と一言。母は、ずっと精神科の診察に関し、家族の説得を聞き入れずにいましたが、担当医が「ちょっと精神科も受けてみようか?何でもなければそれでいいでしょ?今、予約入れちゃうね」と、母を勢いよく丸め込んでくれて予約を入れてくれました。家族ではどうしても説得できずにいたので、私たちは本当に助かりました。

 

その後、母が路上で倒れてしまったために、結局、この認知症によるおしっこの問題は解決しませんでしたが、内科医の先生が精神科と連携を取ってくれた事で、母が精神科を受診する事を決心してくれたのが嬉しかったです。もしも元気なままでいてくれたら、きっとこのおしっこの問題は精神科の医師と治療していけた事でしょう。

こんな風に、本人が「恥ずかしい」と感じなくなった場合、どう対応すればいいか分からないような事が色々起こってくると思いますが、医師に相談すればきっと解決策を一緒に探していただけます。家族だけで解決できない事は、医師の助けも必要なのだと実感した一件でした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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