<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女性
年齢:46
プロフィール:子育て中の主婦です。
70代の義父は、若い頃から自営業をやっていて、今でも現役の元気なおじいさんです。
私の夫は次男で、義実家から車で30分ほどのところに暮らしています。
義父は自由奔放で多趣味、少々自己中心的なところがありますが、自分に正直で純粋な人。
私の子どもたちのことを可愛がってくれていて、趣味のスポーツカーに乗せてくれたり、自転車の乗り方を教えてくれたり、子どもたちは義父が大好きでした。
しかし10年ほど前のクリスマス、まだ長女も長男も小学生だった頃の話です。
私は子どもの頃からクリスマスが大好きで、一番好きなイベントでした。
子どもを産んでからもそれは変わらず、自分が両親にしてもらったように子どもには素敵なクリスマスを過ごしてほしいと願っています。
クリスマスの準備は秋前から始まります。
時間を見つけてはいろんな店に足を運び、こっそりプレゼントを選びます。
我が家ではお誕生日プレゼントは用意しない分、クリスマスはたくさんのプレゼントを用意するのです。
クリスマスの4週間前からはアドベントカレンダー(クリスマスまでの日程をカウントするカレンダー)を使ってクリスマスの準備をし、23日には大きな鶏肉を仕込み、ケーキを焼いて支度します。
そして、家族みんなで楽しいディナータイムを過ごしたあとが一番重要です。
子どもたちが寝静まってからプレゼントを枕元に置き、サンタクロースに変装した夫が子どもたちを起こし、サンタクロースと遭遇するというサプライズまで毎年演出していました。
万が一にもバレてはならないから、と夫はカラーコンタクトまでするほど!
こうした努力もあって、子どもたちは寝ぼけて出会ったサンタクロースを覚えていて、小学校高学年になってもサンタクロースの存在を信じていました。
長女が小学校5年生になったクリスマスの朝、プレゼントに囲まれて目覚めた子どもたちは、プレゼント自体が嬉しいのはもちろんですが、サンタクロースがまた来てくれたことに感激していました。
ところが、夜になって義実家へ遊びに行ったときのことです。
サンタクロースにもらったプレゼントを披露した娘に向かって、酔っ払った義父が「サンタクロースはお父さんだ」と言い始めたのです。
慌てて私が間に入るも、言い出したら譲らない義父は、娘に向かって「そんなもの信じていたらいけない」などと言い出す始末。
そんなことを言われて、娘も息子も泣き出してしまいました。
私たちのクリスマスは酔った義父の言葉でぶち壊されました。
後日、義父は義母に促されて謝ってくれましたが、私は収まりがつきません。
娘が生まれてから10年以上、まだおしゃべりもできない0歳の頃から一生懸命に演出してきたクリスマス...。
義父のことは好きですが、この件については一生許さない!と思うほど根に持っています。
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