<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:41
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。
10年ほど前、2012年頃の話です。
学生時代の友人の結婚式があり、同級生数人で結婚式と二次会に参加しました。
参加メンバーの1人、Mは読者モデルのような活動をやっていて、当時はまだやる人が少なかったSNSでの発信も積極的にするタイプでした。
そんなMは美人でドレスの着こなしもうまく、会場でとても目立っていました。
式はとどこおりなく行われて二次会へと進み、二次会でのビンゴ大会では見事にMが賞品を勝ち取りました。
当たったのは最新の調理家電です。
司会者は「それでは、見事に当たった方に喜びの声を聞いてみましょう」とMに話を振りました。
最初は花嫁との関係などを話していたMですが、何を思ったのか「ここで花嫁の料理の失敗を暴露しちゃいまーす」と言い出しました。
何を話すのかと思えば「一緒に料理をしたとき塩加減を間違えた」「野菜の切り方がおかしかった」など、わざわざ祝いの場で言うことではない些細なものばかり。
しかも、当時から10年以上前の、学生時代の花嫁の失敗を楽しそうに話しました。
笑えるような大失敗や、人柄が分かるようなおっちょこちょい話ならまだしも、ずっと昔の些細な失敗談を結婚式の二次会で披露するなんて...。
そう思ったのは私だけではないようで、会場の雰囲気は微妙になってきました。
しかし、Mはお構いなし。
「花嫁の失敗は結局、私がフォローしたんですけどね!」と自分は料理上手だとアピールしたM。
最後には「○○という名前でSNSもやってまーす。モデルの活動や料理のこと、花嫁修行のことなども書いてます。今婚活中でーす」と満面の笑顔で締めました。
会場は完全に白けモード。
優しい花嫁は戸惑ったような様子でしたが、「料理上手なMちゃんに調理家電が当たって嬉しいな、きっと役立ててもらえるはず。私も今度は失敗しないように、Mちゃんを見習ってお料理を頑張ります」と一生懸命にフォローしていました。
それを聞いたMは嬉しかったのか、席に戻るなりさっそく調理家電と一緒に自撮りをします。
結婚式前に「今日の結婚式は素敵な出会いがあるかも」と意気込んでいたMは、その後も声をかけて欲しそうにキョロキョロしていましたが、声をかける男性はおらず不満そうにしていました。
せっかく美人なんだから黙っていればいいものを、おめでたい席で主役を下げてまで自分をアピールするからだよ...もったいないな、とあきれてしまいました。
それ以降、Mと会う機会はあまりなかったので、彼女について詳しくは知りません。
ただ、SNSでは相変わらず「花嫁修行」「自分磨き」と言いながら料理をアピールをしたり、「今日はこんなパーティーに行った」などの投稿をしたりしていたので、まだ婚活を続けているよう。
あれから10年、結婚式に参加したメンバーでMだけが独身です。
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