<この体験記を書いた人>
ペンネーム:かっちゃん
性別:女性
年齢:43
プロフィール:世間知らずの一人娘が大家族へ嫁ぎ、今では3児の母です。
結婚生活15年以上たつ私たち夫婦。
仲はいいほうだと思いますが、今でも些細なことでケンカになったり、険悪ムードになったりすることがあります。
若い頃はお互いが意地を張り合って、数日間、口をきかなかったこともしばしばありました。
しかし、無駄なことにエネルギーを割くよりも、短時間でリセットしたほうがお互いのためでもあるし、そのままだと子どもたちにも悪影響が出てしまいます。
そこでケンカを長引かせないルールとして、「おはよう」や「行ってきます」等のあいさつはケンカ中でも欠かさないと決めました。
そのルールを実行するようになってから、あいさつがきっかけで、自然とケンカしていた関係がほぐれていくことが多くありました。
しかしこのあいさつ、何となく私から声をかけることがほとんどのような気がして、不満に思った私は夫につい言ってしまったのです。
「ケンカ中でもあいさつしようってルール、私ばっかり実践してない?」
私はてっきり「そんなことないよ?」と返事が来て、なんとなくこの会話が終わると思っていました。
しかし、夫から返ってきた言葉は、私をドキッとさせるものでした。
「そうかもしれないね。だけどあなたも、自分から謝ったことは一度もないよね?」
一瞬言葉に詰まったものの「そんなことないよ!」と言い返したものの、振り返ってみると夫の言う通りです。
例えば、私から「おはよう」と言えば、「おはよう、昨日はごめんね」「うん、私も」というような感じです。
「ごめんね」と言われれば謝罪できるけれど、自分から謝ることにはどこか抵抗があったようです。
子どもにも「悪いことをしたと思ったらすぐに謝りなさい!」と言い聞かせてきたのに...。
図星がゆえに、忘れられない一言となりました。
「私は悪くない、もとはといえば...」と、どこか自己中心的な考えに凝り固まってしまっていたようにも思います。
私から仲直りのきっかけを作っていると思っていたけれど、実は夫がきっかけをパスしていてくれていたのかもしれません。
いつも近くにいる存在だからこそ、甘えすぎてしまったり、ひねくれてしまったり、ついつい幼稚な部分が出てしまいます。
こういうことはお互い様です。
マイナス要素に焦点を当て始めれば、悪い部分にばかり意識がいきます。
相手の良いところ、自分の直すべきところに目を向けられる人でありたいと感じた一言でした。
言うは易し、行うは...ではありますが、やはり、変に意地を張らずに素直に謝れる人でありたいと反省して、以後気をつけています。
人気記事:70歳目前の夫と本当に仲がよい妹。ふたりを見て「50代おひとりさま」の私が考えたこと《中道あん》
人気記事:《漫画》長女が受験「運気上昇のために断捨離だ!」妻の決断が我が家にもたらしたものは...?<前編>
人気記事:《漫画》45歳、子育てが一段落した途端、70代の義母が倒れた! その時の夫の反応に唖然...<前編>
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。