<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴち
性別:男性
年齢:52
プロフィール:長年接客業に従事してきた52歳男性です。若干強面が悩みの種です。
生まれつき一重まぶたのせいか目つきが悪く、強面な私の悩みは、ただ真顔なだけなのに怒っていると勘違いされることです。
話せば人柄は分かるけど話すまでが怖い、とも言われ、少々傷ついています。
いつも笑顔でいろよ、とアドバイスを受けることもありますが、常に笑みを浮かべるのはなかなか難しいものがあります。
そんな悩みを持つ私ですが、長年小売業に従事し、接客の仕事をしてきました。
私の職場では、女性パートさんが多く働いています。
そして、女性であっても男性と同様、重たいものを運ぶ作業もあります。
お米、飲料、お酒などは重たい商品の代表格で、台車にそれらを乗せ、店内へ運び、陳列までを担当します。
これも仕事だと不満を漏らすことなく働く女子パートさんたちですが、足腰の痛みを訴える人も少なくありません。
体調を崩したパートさんや、あまりに重たいものを扱う仕事をするパートさんを見かけたときは、可能な限り男子社員も手伝います。
私もその中の1人です。
30kg入りの玄米の入った袋を積み上げるときは、率先して参加しています。
手伝うとパートさんは笑顔でお礼を言ってくれ、それを受け私も笑顔で返す、そんな職場でした。
10年ほど前のある日、当時42歳の私にお客様係を勤めるパートさんが、私に対するお客様からの声があったことを教えてくれたのです。
その内容を知ったとき、全身から力が抜けました。
「あの男性社員(私のこと)って、お米担当の女の子の前ではいっつも笑顔でいるよね? 何か、特別な感情でもあるように見えるけど、まさか不倫じゃないよね?」
私が担当していた売り場とお米コーナーはすぐ隣だったので、前述したような力仕事を手伝うことが多くなるのは必然でした。
同僚に多少の笑顔を見せても不思議ではないでしょう。
それでもはたから見ればそういうふうに映るのかと、驚きを隠せませんでした。
真剣に仕事をしているときの表情が、この一重まぶたのせいで怖いとお客様に思われたということでしょうか?
お客様からこういう声をいただいたことを上司に報告しました。
上司からは「何も気にするな。これまで通り、できる範囲で重たいものを扱ってやって欲しい」と言われました。
お米担当の人からも謝罪され、微妙な雰囲気になってしまいました。
見た目よりも、人の勝手な評判のほうがよほど怖いと痛感させられましたが、その後も重たいものを扱う仕事は手伝っていますし、笑顔も積極的に見せるようにしています。
おかしな評判はなるべく気にしないように努めている毎日です。
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