<この体験記を書いた人>
ペンネーム:夏子
性別:女性
年齢:45
プロフィール:同い年の夫と私、子どもの3人で郊外の住宅街に住んでいる主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。
6年前、義両親から車で4時間ほどの場所にある温泉に行こうとお誘いがありました。
我が家の車は5人乗りです。
乗れないことはないのですが、旅行カバンを積んだら狭くなるので、レンタカーを借りて行くことになりました。
高速に乗り、最初に入ったサービスエリアで、私は急に生理が来ていることに気付きました。
これがドタバタ旅行の始まりだったのかもしれません。
生理の予定は1週間くらい先だったので、あいにくナプキンを持っておらず...。
コンビニでナプキンを買いましたが、車に戻ると「遅い!」と文句を言われてしまいました。
トイレを流すボタンが見慣れない形だったのを思い出し、とっさに「トイレの流し方が分かりませんでした」と笑って誤魔化しました。
しかし、子どものお風呂のことがあるので、夫には「生理がきちゃった」と報告。
そして「夕食でお酒を飲む前に、子どもを大浴場か家族風呂に連れて行って」と頼んでおきました。
旅は順調に進み、15時には宿に到着。
部屋は隣同士だったので義両親と子どもは先に部屋に行ってもらい、後から夫婦で旅行カバンを届けることにしました。
「やけに重いし量が多いな...」と思ったら、旅行カバンの中身は大量のビールとおつまみで、さっそく義理の父(当時65歳)と夫はお酒を飲み始めてしまいました。
子どもは広い温泉旅館に興奮し、到着後は探検と称して私と2人で館内を歩き回っていたのですが、夕食の頃には妙に落ち着いていました。
夕食にお酒の飲み放題がついていたため、義理の父と夫はさらに飲んで泥酔状態。
夫は夕食後、部屋に戻るとすぐに寝てしまい、子ども(当時5歳)はお風呂に行けませんでした。
子どもと2人でテレビを見て過ごし、そろそろ寝ようとした20時半くらいに、子どもが赤い顔をしているのに気が付きました。
おでこに手を当てると熱くて、明らかに発熱しています。
フロントに聞くと、広い旅館ですが医務室はなく、薬局は車で20分ほど離れた駅前にあるとのこと。
しかし、すでに閉店している時間です。
救急車を呼ぶほどではなさそうですが、放っておくわけにはいきません。
タオルを部屋の冷蔵庫で冷やして、徹夜でタオルを交換しながら容態が急変しないか見守りました。
翌朝には熱も下がりましたが、私は看病でくたくた.. 。
義父と夫も朝風呂に入ってのんびりしていたので、予定より3時間も遅れてホテルを出発しました。
出発が遅れたし、熱も出たので観光はなしかと思いきや、私以外全員行くと言うので予定通り近くの有名な動物園へ。
子どもは昨日の熱が嘘のようにはしゃいでいました。
とはいえそろそろ13時、余裕を持って帰るなら家路についたほうがいい時間です。
「レンタカーの返却は19時までなので、そろそろ出ましょう」
みんなに帰ろうと促すと、義母(当時63歳)が反対してきました。
「孫ちゃんがこんなに楽しんでいるのに可哀そう」
「夏子ちゃんは頭が固い。レンタカーなんて電話すれば延長できるのよ」
そう言われては反対する余地もなく、結局動物園を出たのは15時でした。
「楽しかったね」などと盛り上がりながら高速を走行中、ふと横に座った子どもの様子がおかしいのに気が付きました。
とっさに横にあった私の上着を子どもの膝に投げ、両手をあごの下に差し出すと次の瞬間、子どもは嘔吐。
上着に少しこぼれましたが、車は汚さずにすみました。
普段は車酔いしない子どもが嘔吐したのと、義父と夫も疲れ切った様子だったので、高速を下りて休憩を細かく入れながら帰ることにしました。
ところがしばらくして、レンタカーの返却時間に間に合わないかもという話に。
電話すると「次のお客さんの予約が20時からで、清掃もしたいので困ります」と言われてしまいました。
急いで高速に乗り、到着したのは19時45分。
ギリギリで焦ってしまいました。
かなりドタバタの旅行で、レンタカー店に迷惑をかけるなど反省すべき点も多かったですが...思い出に残る旅ではありました。
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