<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちーさん
性別:女性
年齢:63
プロフィール:会社員。同じく会社員の夫(62歳)と現在は二人暮らしです。
10年ほど前からフラダンスを習っていて現在は63歳です。
仕事や家事の両立させつつ合間にレッスンを受けて、のんびり楽しみながら現在に至ります。
地域のイベントなどにも何度か出演して満足しています。
通常、レッスンは年代によって曜日が分けられていて、いつものレッスンは同じ世代ぐらいから80代の方までが一緒に行っています。
ある日、コロナ禍でレッスン日の変更があり、鏡の前に20代から80代までの生徒が並ぶ機会がありました
鏡の前に横一列に並ぶと、おもしろいというか、悲しいというか...ある事実に気付いてしまったのです。
20代は顔が小さくスラッとして足が長い、30代・40代は20代ほどではないのですが、50代よりは顔が小さくスラッとしていました。
左から60代・70代・80代と並ぶと右肩下がりに身長が低くなり、顔は大きくなっていく...。
「どういうこと? 体形が明らかに変化している」
鏡に映る姿を前に愕然としました。
分かってはいたものの、改めて比べてみるとショックは隠せません。
我が家の近くに高校があるのですが、家の近くを歩いている高校生を見ていると、最近の高校生は顔が小さくて足が長いです。
スーパーで見かけたお母さんと一緒に買い物に来ていた小学生の女の子の、棒のように細くて長い足に驚いたこともあります。
私から見るとまるで宇宙人のよう...。
そうか、時代とともに人の姿は変化し続けるのだ、と改めて感じたのですが、女性はふっくらとしていた方が子どもを産む力があると何かの本で読んだような。
どちらが良いのか分かりませんが、20代から80代までが横一列に並ぶと明らかにスタイルの変化を感じました。
外見でショックを受けただけでなく、フラのレッスン中に一曲をマスターするワークショップでも、年齢の違いをひしひしと感じます。
若い人たちは先生の教えにしっかりとついていけるのに、年齢が上がると頭では分かっていても体は動かない現象が起きるのです。
「私だけできないの...?」
そう思って見渡すと、年齢が上の方はみんな同じ。
目で見て頭で感じたことを脳が伝達してくれていないのか、手足の動きはバラバラ。
顔は「分かっているのに、なぜ思うように体が動かないの?」と言いたげな表情でした。
自分だけではないことに安心したのですが、フラ歴の長い人たちがこの有り様かと思うと何だか情けない。
「アレコレ考えていると、さらに覚えることが遅れてしまう。余計なことは考えないようにしよう」
そう割り切り、気持ちを新たにレッスンに励むことにしました。
笑って楽しく自分たちの「老い」を認めながら過ごすことができれば、それで良いのかもしれませんね。
時間は戻すことができないのですし、若い人たちと同じ土俵で競い合うような行動は醜いだけです。
己を認め、ボチボチと進めていけばいいのです。
たった一日の出来事でしたが、私を含めて鏡の前に並んだ20代から80代までの女性たちの姿が今でも脳裏に浮かんできます。
でも、思い悩んでも仕方がないことってありますよね。
自分らしく自分ができることを楽しく進めていこうと思います。
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