<この体験記を書いた人>
ペンネーム:タヌ子
性別:女性
年齢:51
プロフィール:夫と義母の3人で暮らしています。仕事は週3~4日程度しています。
私の父はかなりの潔癖症でした。
毎朝早く起きて床を雑巾で何度も拭くのですが、拭く力が強すぎて床がへこんでしまうほど。
私たちが少しでも床を汚すと、すぐカッとなって暴力を振るうことがしょっちゅうありました。
その後、私は一人暮らしをするようになり、しばらくして結婚。
現在では実家には年に2、3回帰る程度です。
母は十数年前に他界しました。
潔癖症だった父も変わりました。
実家に帰るたび、あまりの汚さに驚かされます。
ダイニングテーブルの上には、大量の新聞、チラシ、請求書、処方薬、お菓子、数年前の年賀状などが積み上げられ、仕方がないので床の上に茶碗をおいて食事をしていました。
父はビールやジュースの空き缶、空き瓶などもまったく捨てず、ほんの少し残った状態でダイニングの床に並べています。
冷蔵庫の中はもっと酷く、皿や小鉢に残ったままの料理がラップもかけないままでカビだらけ。
ドレッシング、焼き肉のたれ、マヨネーズなどは少しだけ残ったものがいくつもあり、賞味期限はとうに切れていました。
いただき物の上等の佃煮なども、未開封のまま賞味期限が切れていて、もったいなく感じることがよくあります。
台所の砂糖や塩なども蓋をしないまま置いてあるので、ホコリが入ったものを平気で使っているようです。
床には大量の服が積み上げられており、どうやら洗濯して乾いた服はすべて床に積み上げ、そこから探して着ている様子。
また、頻繁に下着やカジュアルシャツ、セーターなどを購入しているようで、同じ種類の下着が百枚以上あり、どれも床に丸めて積んであります。
セーターや防寒着などもすべて床に積み上げてあり、昔からあったタンスの引き出しは空になっています。
あまり詳しくは書きませんが、浴室やトイレ、洗濯機などは、どうすればここまで汚くなるのかと思うような状態です...。
しかし、掃除が好きで潔癖症だった名残も変に残っており、かえって厄介です。
まず、父は頻繁に洗濯をしています。
一度着た服はすぐに洗濯機に入れ、ときには洗濯機に2、3枚しか入っていない状態で、1日に何度も洗濯機を回しているようで、電気代や水道代がかなりかかっています。
しかし洗濯機もホコリだらけで、洗濯して乾いたものもすべて床の上。
そんな状態なのに、掃除機はかけているようです。
ほとんどの場所が掃除機のかけようがない状態ですが、床の上のごく一部、物を置いていないわずかな隙間だけかけるのです。
部屋の隅に大量の服や新聞が雑に置かれているのは気にせず、その下のホコリはそのままなのですが、自分が座るためのわずかなスペースにのみ、何度も掃除機をかけています。
そして奇妙なのが、掃除のための製品を大量に購入していることです。
トイレ、風呂、キッチンなど専用の使い捨てクリーナーやスプレー式の洗剤などが、数回しか使われていない状態でホコリを被っています。
しかもトイレ用のものがキッチンにあったり、冷蔵庫用のものがトイレにあったりしてバラバラ。
使い捨てタイプのものは開封後1、2回使っただけで乾燥してしまい、使えなくなっていますし、詰め替え用のものが袋を開けてこぼれるままの状態です。
さらに、掃除機などもテレビショッピングなどで注文して購入しているようで、ハンディタイプのものを含めて4台もありました。
たぶん、掃除をする気はあるのだろうな、と思います。
私は帰省をするたびに、大量のゴミをまとめ、冷蔵庫、ガス台、トイレなどを可能な限り掃除しているのですが、数カ月後には同じ状態に戻っています。
「いくら掃除機やクリーナーを買ってもそれだけでは綺麗にならないよ!」
父にはそう伝えているのですが、今のところ効果は出ていません...。
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