<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ジー君のママ
性別:女性
年齢:45
プロフィール:2人の子どもを育て上げたバツイチママです。今は年老いた猫と静かに2人(?)暮らししています。
「年を取ってからの独りは人恋しい。結婚はしたいときにできることじゃないよ」
もし、私が若い人に「結婚ってどうなの?」と聞かれたら、こう答えると思います。
現在45歳のバツイチで、子どもが2人います。
一人で2人の子どもを育てるのは大変で、若いときは子どもが大きくなって、早く自由になりたいと思っていました。
やがて子どもたちも大きくなってそれぞれ家を出て行き、年老いた猫と2人(?)だけの生活になりました。
もともと一人の時間が大好きで、子どもが出ていったばかりの頃はとても気楽でした。
しかし仕事から帰ると、人の声が聞こえるのはテレビをつけたときだけ。
静かな時間が続く中で、自分で作ったごはんを食べます。
おいしくてもまずくても感想を共有する人がいません。
ご飯を作ることが好きな私は、やっぱり誰かに食べてもらいたいと思ってしまいます。
テレビを見ていても一緒に笑う人がいません。
以前は冬になるとこたつに家族が集まって足のやり場がなかったのに、今は足がぶつかることなんてないのです。
特に孤独を痛感したのは、老猫の体調が悪いときにどうしたらいいのかパニックになったとき、そして夜中に地震が起きたときでした。
一人で生活することはこれほど心細いのかと知りました。
もともと静かな時間が好きで、一人で家にいてもテレビをつけることはほとんどなかった私ですが、最近では人の声が恋しくて、見たい番組がなくても常につけておくようになりました。
子どもたちは親元から離れていくものだし、実家に帰ったとしても親はいずれ先にいなくなるものです。
やはり「生涯の伴侶」というだけあって、何かあった時に頼れるのは夫や妻なんだ、と自分の両親を見ていて感じました。
離婚を後悔したことはありませんが、やっぱり家族は家と同じで自分の帰る場所というか、温かくてありがたいものだなとしみじみと感じます。
最近は「こんなとき夫がいたらなあ...」と思うことが多くなってきました。
私の周りには、若いときに「結婚はまだいい」「結婚は面倒」と言いながら、やりたいことを一生懸命やってきた友人たちがいます。
そうした人たちの中には、気付けば未婚でアラフィフとなり、「孤独死は嫌だ...」と結婚相手を求めている人たちもいます。
出会いがあればいいのですが、年齢を重ねると理想も高くなるし、自分の親の世話をしなければいけなくなる事情などもあって、なかなかチャンスをつかめないのが現実です。
そういう私も、再婚の夢はあきらめたわけではありませんが、実家に帰って自分の親の面倒をみることになってしまいました。
再婚の夢は一旦お預けで、親がいなくなった後、一人になった自分を想像すると怖いです。
仲の良さそうな老夫婦を見かけると、きっとこの人たちも若いとき苦労したからこんなに幸せそうな今があるんだろうな...なんて思います。
我慢できなかった若いときの自分を振り返り、反省と羨ましさと尊敬の気持ちでいっぱいになります。
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