早く口腔外科を受診しておけば...歯肉炎から抜歯へ

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ペンネーム:鞠果
性別:女
年齢:52
プロフィール:両親は既に他界し、実家はありません。全力で両親の介護をしてきました。望んだわけではありませんが、現在、ひとり暮らしです。

2002年37歳の頃、歯肉が腫れて大きな膿がたまってしまいました。腫れは何度も現れ、評判の良い歯科を探しては受診していましたが、どの歯科も根本的に治すことができませんでした。ある医師には「精神的・肉体的なストレスによって、体の1番弱い部分・歯肉に菌が集まる」と言われました。

5~6年が経過すると、なんとか膿は治まりましたが歯肉は腫れたまま。引き続き歯の定期検診は必ず受け、歯石の除去も続けていました。

そんな中、50歳になった2015年の定期検診の時のことです。医師に「奥歯の二本は根っこがボロボロ。抜かないと周りの歯に影響がでる。入れ歯にするかインプラントにするしかない。でも、ウチではインプラントは行っていない」と言われました。

 

何年も通院し信頼している病院でしたが、この年齢で入れ歯は嫌だと思い、インプラント治療を行う歯科を受診しました。その歯科ではインプラント治療の前に口腔全体のケアをして口腔内の菌を減らすとのこと。そしてインプラント費用は2本で100万円と言われました。

車が買える金額だと思いましたが治療を決断し、3カ月ほどの通院後、奥歯二本を抜歯しました。抜歯の間、これで歯が入るのだと気持ちを納得させていました。

ところが抜歯後の受診で、「他の5本の歯肉も治療の必要がある。歯肉を再生させる1本10万円の新しい治療をするかしない。治療を今、決めて」と言われ、さすがに言葉に詰まりました。治療費は全部で150万円。とても即答できる金額ではありません。

抜歯であとに引けない状況に追い込んだ後に、こんな高額な治療を勧めることに不信感が募り、セカンドオピニオンを探そうと思いました。

 

幸い、近くで大学病院で経験を積んだ40代の歯科医が開業したので、受診して15年間の経緯を説明しました。その医師によると、「歯肉を再生させる新しい治療は、現在大学病院などの大きな病院で行われているが、その効果は確実と評価されているのではない。時期尚早と思う」「奥歯を抜くのは最終手段で、年齢からしてまだ他の治療はあったと思う」「口腔外科に行った方がよかった」との事でした。

奥歯がないことで歯並びも非常に悪くなってしまい、歯の表面に汚れが付きやすくなりました。汚れの原因は、今まで通っていた歯科での定期健診で行っていた歯石の除去の結果、歯の表面がもろくなり色素沈着がしやすくなってしまったのだそうです。最近は歯石除去はゴリゴリとは削らないと。そして、「口の中のトラブルは全て歯医者さんへ」と考え、口腔外科という選択肢に気づかずにいた私は知識不足でした。私が15年の間、通院していた歯科はすべて口腔外科ではなかったのです。

 

今はコンビニよりも歯科の数の方が多いといわれています。自分の症状にあう専門医を探すことは重要です。15年前に口腔外科を受診していたら、私は奥歯を失くしていなかったかもしれません。そう思うと残念でたまりません。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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