性別:男
年齢:61
プロフィール:長年勤めていた会社を57歳で退職し、58歳で再就職をいたしました。家族は、妻と長男(学生)の3人暮らしです。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
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昨年、中途入社した会社で60歳を迎え、定年となりました。3年前に契約社員として商社に仕入れの専門職として入社していたのですが、契約社員に正社員と同じ定年制度が適応されるとは考えておりませんでした。年度末の契約更新時に突然の話です。再雇用の話が前提ですが、なんと給与は約三分の一に。仕事の内容も、時間も今までと変わらず、給与だけが少なくなってしまいました。当然退職金も無く、苦労した一年でした。とてもショックな出来事でした。
以前の会社には約35年勤めていましたが、会社の事業縮小に伴い、57歳で退職しました。その後58歳で今の会社に再就職。家族は、妻と長男(23歳学生)で15年前に都内に購入した家のローンと、子供の大学入学時の教育ローンを払いながらの生活です。
入社後、1年目は通販のパイロットショップとして、小売り店舗を新設するという会社の新プロジェクトに抜擢され、仕事内容も、給与も充実した一年でした。仕事内容は今まで経験してきた小売店舗のノウハウが買われ、自分が中心になって仕事を遂行することが出来ました。経済的には、年間の契約金額が550万、月度が46万程度の給与でしたが、新プロジェクトとして多忙を極め、時間外手当が加算され、月によっては60万程度の給与となっており満足していました。
2年目は、少し仕事の内容が変わり、通販の商品開発の業務を勤めます。2017年ころは、世間での「働き方改革」の名の基に、私がいた会社でも時間外労働をすることが非常に難しくなっていました。自分では、子供もまだ大学生で高額な授業料も必要で、家のローン、教育ローンの返済もあり、少しでも多く収入が欲しいところです。それでも2年目は前職の退職金を切り崩してなんとか生計を立てて居りました。
ところが入社3年目の誕生日(3月生まれで、契約更新交渉と同じ月)を迎える直前、定年に伴う契約変更の話がやって来ました。提示された月度金額は20万円。今まで46万の金額が、約45%、26万円ダウンの金額です。中途入社の為、定年制度の内容も理解しておらず、金額の提示に驚かされました。今後の経済的見通しも立たず、うろたえてしまいました。
会社の人事担当者からは、60歳以降にもらえる年金も加味して生活設計をしてくださいとのお言葉ですが、自分に厚生年金が支給されるのは62歳からです。
この金額で、同じ仕事内容で、同じ時間で仕事を続けていくことは出来ないと一旦はお断りをしましたが、会社の方から30万円の金額再提示が来ました。直ぐに他での仕事を探すこともできなく、仕方なく再提示の金額で契約更新を行うことといたしました。
人事担当者からの情報では、再雇用の際の30万の金額は、定年時に部長のクラスの最高金額だそうです。一般的には定年時の三分の一くらいの再雇用金額とのことでした。しかし、中途入社の契約社員には退職金も無く、専門職として業務を行っている状況から、まさか正社員と同じ定年制度が適応されるとは夢にも思っておりませんでした。
これは一重に自分の情報不足から起こった災いだったと後悔をしております。
今後、転職をされる方の参考になればと思います。
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