お義母さんに楽しんでもらおうと娘の袋モノの制作を誘ってみたものの上手くいかず、逆に自信を無くさせる事態に...。
前回のエピソード:どうしよう...良かれと思ってしたことでお義母さんを傷つけた?
夫と話し合い、まずはお義母さんに謝罪することにしました。
落ち込んでいるとばかり思っていたお義母さんはなんと...
置きっぱなしにしていた袋モノのサイズ表を見ながら、娘の歯ブラシ袋を縫ってくれていたのです...!
『お義母さんが諦めないでチャレンジしてくれている...!』
私は感動して泣きそうになってしまいました。
「手縫いだと手が震えるからうまく縫えないのよね。でもあとは手さげ部分に紐を通すだけよ」
恥ずかしそうに袋を手渡すお義母さん。
「ありがとうございます!なんて言っていいのか.........(んん??)」
受け取って袋を見ると、明らかに指定のサイズより小さい...。
こ、これはもしや...やっぱり縫い代分が足されてない!?
言うべきか言わざるべきか...。
ニコニコ機嫌よくしているお義母さんに
「サイズあってませんよ」
...なんて言いづらいし、また傷つけてしまう...!
でもこのままじゃ使えないんだから言わざるをえないし...。
もういっそ言わないで後でこっそり自分で作り直す...!?
挙動不審な私に気付いたお義母さんが
「私余計な事しちゃったかしら...?」
と不安気に聞いてきます。
「い、いえそうではなくて...」
もうごまかすのは無理です。
私は覚悟を決めてお義母さんに伝えました。
すると・・・
先ほど私と夫がいくら説明しても理解してもらえなかったことをあっさり納得。
そして、一度作ったことで勘を取り戻してきたのかすぐに取り掛かり始めました。
今度は私も(サポートで)参加して一緒に作ります。
完成した歯ブラシ袋は縫い目がガタガタで決して美しい仕上がりとはいかなかったけれど、お義母さんが孫のために心を込めて縫ってくれた世界にひとつだけのもの。
完成した時のお義母さんの笑顔をみて思わず感極まって涙ぐんでしまった私。
(お義母さんは「オーバーね...」と苦笑い)
歯ブラシ袋を娘に見せると大喜び!
自分の歯ブラシを袋に入れたり出したり振り回したり。
プレ幼稚園に着くまで自分で持って歩いてました。
今回でもづこ家のお話は最終回となります。
40歳過ぎてドキドキしながら始まった義実家での同居は楽しいばかりじゃなくて悩んでしまう事もたくさんあります。それでも縁あって家族になれたのだから、これからも支え合って仲良く生きていこうと思います。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
もづこ
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40歳で娘を出産。漫画やイラストを描きつつ、夫と慣れない育児に奮闘しています。義母と2匹の猫と同居中。オムニバス形式の出産育児コミックエッセイ集『うちの子の場合!』(KADOKAWA)に寄稿。
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