「オムツ」は断固拒否!そんな父にリハビリパンツを履いてもらうまで

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ペンネーム:あめゆじゅ
性別:女
年齢:54
プロフィール:昨年の秋に認知症でパーキンソン病をもった父(85歳)を呼び寄せ、親子三代で暮らしています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

私は母方の祖母と暮らしていましたので、寝たきりになった祖母が、亡くなる前の数カ月間オムツをしていたのを知っています。あの頃は、浴衣をほどいた布オムツしかなかった時代でした。

父は昭和一桁生まれの85歳。漏らすことも多くなったので、今は毎日リハビリパンツを利用していますが、このリハビリパンツを利用するまでのハードルは、とても高いものがありました。

父は一人で暮らしていた昨年から漏らすことが増えていたのですが、週1日だけ来てくれていたヘルパーさんの助言も聞かずに、普通のパンツをはいていました。当然ながら、何枚パンツやズボンがあっても足りるわけがありません。漏れることも多くなれば、外出だってできません。

今は、昔と違ってリハビリパンツがあり、これを履けば漏れを気にすることなく外出できる。これはオムツと違って高齢者のためのパンツなんだ。普通に歩ける高齢者だってみんなリハビリパンツをはいている! 

と説明しても、どうも「オムツ」というイメージが残るようで、なかなか履いてくれませんでした。

ですが、1年ほど前、私の家に連れてくる時に、途中で漏れても着替えがないからこれだけは譲れないと、半ば強引に履かせたのが、リハビリパンツの始まりでした。

本来リハビリパンツにたどり着く順番としては、女性用の生理用品に似た小さめのオシッコシート、その後は普通のパンツにも使えるオシッコシート、それから履くタイプのリハビリパンツになるのでしょうが、男性は女性と違って、オシッコシートがなかなか定着しないようで、買ってはみたものの使わずじまい。ですので、初めからパンツタイプのリハビリパンツを使用したのです。

 

もともとリハビリパンツは、突然の疾病か何かで動けなくなった人が、普通のパンツに戻るために利用するといった意味合いの物らしいのですが、実際には高齢者の漏れ対策のためのオムツ代わりのパンツになっているようです。父にはオムツと言ってしまうと途端に拒絶反応を示されるので、「リハパン」と呼んでハードルを下げ、身近な必需品として認識を深めていきました。

事実、息子たちが赤ちゃんだった頃の20年以上前の紙パンツでも、その吸収力のよさや蒸れのなさ、臭い対策など、日本の製品は素晴らしいと思ったものですが、大人用でも実感しています。
いまでは、父が履いているのよりも、もっとスタイリッシュなものや、なんと男性用には前開きのタイプだってあります。また、水分吸収力の高いものから低いものまで幅広くあり、シートだって小さいものからそれなりの大きさのものまで、個人の状態に合わせて選ぶことができます。
介護用品で、これだけ利便性が高く、介護者の負担も減らせる素晴らしい製品はないと私は思っています。

もし、40年前にタイムスリップできるなら、祖母を介護していた母に届けたいと思いながら、今日も父に使ってもらっています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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