人生で三度目の油絵ブーム到来!きっかけは、娘がプレゼントしてくれたDVDでした

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ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:49
プロフィール:3人の子持ちママです。私が42歳のときに47歳の夫が脳梗塞で倒れたため、一家の大黒柱として家計を支えることに。大好きな向日葵の花のように「前向きに!」をモットーに、マイペースに生きています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

49年の人生の中で、私には三度の「油絵ブーム」がありました。一度目は高校生の時です。もともと子どものころからお絵描きが大好きで、小学生時代に一番好きな授業は図画工作。中学生になってからは美術部と吹奏楽部にダブルで所属しましたが、絵と言えばイコール水彩画という環境だったため、未知なる油絵への密かな憧れはあったものの、特に描く機会もなく高校へ進学しました。ここで、第一次油絵ブームが到来したのです。


高校では入りたい部活動が多く、候補として考えていたのが美術部と歴史部、そしてアニメーション同好会でした。私が通っていた高校の規則では、運動部と文化部は掛け持ちできるけれど、文化部2つの掛け持ちはできません。同好会は正式な部活動ではなかったため、掛け持ちはOKとのことで、まずアニメーション同好会に入り、残るは歴史部と美術部のどちらにするかの選択です。美術部で「油絵を描いてみたい」という気持ちもありましたが、歴史も大好きで「夏休みには、神社仏閣や史跡に泊りがけで行く巡見があるよ」との歴史部の先輩の誘いは、とても魅力的で迷っていました。

そんなとき、美術部の見学に行った際に顧問の先生が、「油絵を描きたいなら、部員じゃなくても美術室を使っていいよ」と仰って下さったのです。アニメーション同好会と歴史部が活動するのは、夏休みと秋の文化祭のときだけだったため、不可能なことではありませんでした。これはもう、渡りに船!先生のお言葉に甘えて、私はアニメ―ション同好会と歴史部に所属しながら、放課後は美術室で油絵を描く日々をスタートさせたのです。

真っ白なキャンバスにさまざまな色を重ねていく。水彩画を描くのとは違う楽しさに、私は夢中になりました。そして、1枚2枚と作品は増えていき、高校3年生の秋に描いた作品を美術部の先生が展覧会に応募して下さり、運よく入選。いい記念を胸に、高校卒業と共に私の第一次油絵ブームは終わりを告げました。


そして、第二次油絵ブームが訪れたのは、結婚してから数年後。26、7歳のころだったと思います。そのころ夫の自営業の手伝いで事務と電話番をしていた私は、たまたまテレビのBS番組で放映されていた「ボブの絵画教室」を目にしたのです。

通常油絵は、色を塗って乾燥をしてからまた色を重ねていくため完成にとても時間がかかります。でも、番組の中では、アフロヘアにひげがトレードマークの画家のボブさんが、まるで魔法のようなテクニックを駆使して、短時間で素晴らしい風景画の油絵を描き上げてしまいました。私が知っている油絵の描き方とは全く違うテクニックに、目から鱗が落ちるとはこのことです。「ああ、油絵が描きたい。ボブさんみたいに油絵を描いてみたい!」との強い衝動が湧きました。ですが悲しいかな仕事と家事でその時間はとれそうにありません。「時間ができたら、きっとまた油絵を描こう」そう密かに心に誓った私でしたが、やがて一人二人、三人と子どもが生まれ育児に奮闘しているうちに、はっと気づば、20数年あまりが経過。だいぶ期間があいて第三次油絵ブームが到来したのは、48歳。つい1年前のことです。


「お母さん、はい、プレゼント」と48歳の誕生日に23歳の長女が手渡してくれたのは、なんだかとても懐かしさを感じる笑顔の人物がデザインされたDVDボックス。箱には、アフロヘアとヒゲがトレードマークの男性がペンキを塗るような幅広の筆を手に、満面の笑みを浮かべています。間違いようもありません。私の第二次油絵ブームの火付け役の、ボブさんです。思わず「こ、こ、これ!」と、目を見開いてしまいました。どうやら、以前ちらっと話題にしたことをおぼえていて、わざわざインターネットで探してくれたようです。もう嬉しさと懐かしさで胸がいっぱいになりました。そして再燃した油絵を描きたいという強い思い。まさか、またこんな熱い気持ちになるとは思ってもみませんでした。残念ながら、実際に油絵を描く時間はとれていませんが、たまにDVDを引っ張り出してうっとりと観賞しては、「よし、いつか必ず描こう!」と第四次油絵ブームの到来に胸を躍らせている今日この頃です。


人生を豊かに彩ってくれる、趣味って、本当にいいものですね!

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