「お茶の名産地で育った私は、来客にお茶を出すのが一般的でした。それで義母にお茶を入れましょうかと断って入れようとしたら...育ちの違いなのか、こういう感覚は難しいですね」
■まさかの言葉が返ってきて唖然...
実はお茶の名産地で生まれ育った私。
お茶が大好きで、食後やそれ以外のときでもよくお茶を飲みます。
そのため義実家に数日いると、お茶が飲みたくて飲みたくて...つらいのです。
しかも義実家には、もらいものの封を切っていない新茶が幾つもあるのですから、すぐに飲めるのです...。
数年前の帰省中、どうしてもお茶を飲みたくて我慢できなくなった私は、思い切って義母に言いました。
「お義母さん、お茶いれましょうか? ○○さん(夫)と買ってきた、帰省のお土産のお菓子にも合いますよ」
すると、義母はあきれたように私を見てこう言ったのです。
「〇〇ちゃん(私)は、お茶を飲むなんてワガママで贅沢に育ったんだね」
私は怒りよりもあきれて絶句してしまいました。
それ以来「お茶を飲みたい」と、義実家で言うことはありませんでした。
そして、一度も義実家でお茶を飲まないまま、義母はグループホームに入所しました。
一度くらいは食後にお茶を飲んでお茶菓子を食べながら、義母とのんびりとした時間を過ごしたかったな...いまはそんなことを思っています。
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