「時間に厳しいことで有名な同僚。どうしてそこまで時間に厳しいのか気になって、ある人が理由を聞いてみたところ...。なるほどと心が痛んだ出来事でした」
■Bさんが時間に厳しすぎる理由。聞いて思わず胸が痛み...
Bさんのエピソードには事欠きません。
ある学校に訪問するとき、予定外の道路工事か何かに出くわして、3分ほど予定時刻を遅れたことがあったそうです。
Bさんは時間に遅れたことを、周りがひくほど謝罪したのは言うまでもありません。
さらに、後日校長先生宛てに丁寧な詫び状が届き、そこには遅れた理由が細かく書かれ、今後そのようなことがないようにするための改善策まで述べられていたそうです。
また、年に3回ほど行われる各学校の防災担当者を集める会議でも、Bさんは逸話を残しています。
この会議は、常に定刻通りに行われるのですが、ある年の2月に行われた会議の日は大雪でした。
担当者たちはみな遅れて参集し、今日ばかりは定刻開始はあるまいと会議室に向かうと、なんとそこには開会の挨拶を述べるBさんの姿が!
「ああ、良かった。ちょうど挨拶が終わったところです。では議題についてですが...」
定刻通りに会議を始めることを重んじ、1人でも会議を進めていたという伝説的なエピソードです。
どうしてそんなに時間に厳しいのか。
とある人が聞いたとき、Bさんはこう答えたそうです。
「大震災で義両親を亡くしました。避難の準備をしていなかったので、ゆっくりと荷物をまとめていたら津波にさらわれてしまったんです」
「防災教育は日常性、緊急性が何よりも大切だと思い知らされました。防災では1分遅れれば死者が出ることもある、常に時間を惜しむことを肝に銘じているんです」
このように矜持を示されたBさんをこれ以降、変人と思う人はいなくなりました。
ちなみに、Bさんは今日も3分前に出勤していました。
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