「駐車場で他人の車にぶつけてしまった私。急いで病院に向かう必要があったため、手紙を置いて去ることにしました。その後、電話がかかってきて...」
■その後、車の持ち主から連絡があり...
ぶつけたのはどの部屋の方の車か不明です。
でも、このまま立ち去ったら当て逃げになるでしょう。
苦しそうにする愛犬を見て、私は決断。
とりあえず、自分の連絡先と事情を書いた紙をその車のバンパーに挟み、動物病院に向かうことにしました。
幸い子犬は大事には至らず、治療のおかげでその日のうちに一緒に戻ってくることができました。
家に帰り、ほっと胸をなでおろしたちょうどそのときに、傷つけてしまった車の持ち主から連絡が来ました。
同じアパートの一つ上の階に住むAさんというご夫婦(当時30代ぐらいの方でした)の車だったようです。
私の落ち度ですし、怒られることは覚悟していました。
ところが「もとからあった傷もあるし、正直に話してくれたからよかよ!」と言ってくれたのです。
実はAさんご夫婦も犬を飼っているようで、私の愛犬のことを心配してくれました。
後日、菓子折りと愛犬を連れてAさん宅を訪れた際にも、優しく歓迎してくれました。
それからは愛犬の相談をさせてもらうなど、Aさんご夫婦が地元の九州に引っ越されるまで交流は続きました。
私の失敗で迷惑をかけたにもかかわらず、優しく接してくれたAさん。
すぐに逃げず、正直に伝えてよかったと思っています。
そしてあのときの気持ちが本当にうれしくて、当時を思い出すたびに涙が出そうになります。
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