「夫に求められることが苦痛になっていった私。なぜなら、性欲を満たすための対象としか私を見ていないように思えたからです。離婚は結婚よりエネルギーを使うとよく言われますが、本当にその通りでした」
■仕方がなく行為に応じていたけど...生理的に無理な状態に
その後、相手に誘われれば応じるというスタンスに。
はっきり言って苦行でしたが、私も2人目は欲しい思いがあったので、揺れる思いの中で行為をしました。
それでもなかなか赤ちゃんは授からず、流産を繰り返しました。
私は不妊症ではなく、その当時はまだあまり名前が知られていなかった不育症(赤ちゃんが育たない病気)でした。
流産の処置のために麻酔をかけた手術を行わなければならず、そのたびに心も身体も激しく傷つきました。
元夫はそんな私の様子を見ているはずなのに、寄り添うどころか「また次がんばればいいやん」と言ってのけました。
正直「がんばるって何を?」と思いました。
夫は子どもを授かるのはどうでもよくて、自分の性欲を満たすためにセックスしたいだけなんじゃないの? と思ってしまいました。
そんな気持ちを抱えながらも年月が経ち、かなりの高齢出産でしたが3人の子どもに恵まれました。
ただ、3人目は心臓疾患があり、生後数年はその成長に気を遣わなければならない日々でした。
また、私自身も持病が悪化して手術を受けなければならなくなり、術後は自分の体調とも闘わなければならなくなりました。
育児と家事と体調の悪さでぐったりする日が続きましたが、元夫は自分が性欲を感じたときには、仕事を後回しにしてでも夫婦生活を要求してきました。
私が応じるまで、仕事もせず、ずっと横にまとわりついています。
体調が良い日は仕方なく応じていました。
でも、離婚の1年前くらいからは、元夫がそういう雰囲気を出して近寄って来るのが分かっただけで、腹痛や吐き気がするようになりました。
元夫はそんな私の態度にとうとう業を煮やし、離婚を決意したようでした。
それ以外にも私に対する不満はたくさんあったようです。
第三者の前で今までの結婚生活が全て覆され、自分自身、何を信じていいのかわからなくなりました。
精神的に相当きつく眠れない日が続き、食事もまともにとれませんでした。
でも、3人の子どもがいるので倒れるわけにはいかない。
踏ん張って踏ん張って踏ん張りまくりました。
そしてようやく離婚。
離婚に際する条件は、親権が私になったこと以外、理不尽なものばかりでした。
養育費も最低限です。
離婚は結婚よりエネルギーを使うとよく言われますが、本当にその通りでした。
今思うと、最初から元夫は「結婚=性交渉の相手の確保」としか考えていなかったのかもしれません。
子どもや家庭のことを大切に思う人なら、セックスレスを一番の理由にして離婚を切り出すことはないと思うのですが...。
男性不信から立ち直れそうにもないですが、子どもたちが笑顔で毎日元気に過ごしてくれているのを励みに、頑張って生活していこうと思います。
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