「友人の母親・AさんはPTAの役員を務めるなど、教育熱心な方でした。しかし、友人の妹が結婚となると...思わぬ一面を見てしまい、ショックを受けた出来事です」
■憧れていた女性の想定外の本音に唖然...
「妹の結婚が破断になりそうだ」
そう話す友人。
反対しているのは母親のAさんでした。
友人曰く、理由は「結婚相手の大学がだめらしい」とのこと。
友人の妹が国立大学を卒業しているのに対して、相手は某私立大学出身でした。
その大学は、難関とは言われなくてもきちんと名前の通った立派な大学です。
「そんな大学卒業の人と結婚させるために、娘を国立大学に行かせたわけではない」
「国立大学を卒業したうちの娘と結婚しようなど、厚かましいにも程がある」
Aさんはそんなことを言って2人を追い返したのだそう。
学歴偏重というべきか、古い考えの方が一定数いるのは現実として理解しますが、私たちの心の支えだった、あのAさんがそんなことを言うなんて...私は言葉を失いました。
「外面と本音は違うんだ。お前らは知らないだろうけど、母さんは昔から何も変わってないよ」
友人はどこか寂しげに笑いました。
「俺なんか、テストの点が悪いといつも叩かれてたしな。うちにはそんな成績の子はいらないとか言われたよ」
私は言葉が出ませんでした。
「本音と建前は違うんだ。お前らにはあくまで外面で接していたからな」
その後、友人の妹はAさんの反対にもめげず結婚しましたが、結局3年ほどで離婚となってしまいました。
相手の男性は非常に謙虚な方で、Aさんとの関係改善にベストを尽くしていたそうですが、Aさんの度重なる冷たい仕打ちに、夫婦共々耐えられなくなったということです。
父親の血が混じっているからと、娘に幼い我が子の親権を放棄させたそうです。
その後、私の母がAさんに会った際にはこんな会話があったそうです。
「お孫さんのことは残念でしたね」
「出来の悪い子でしたから」
一体、赤ん坊のどこを見て「出来の悪い」と判断したのでしょう。
人間関係が壊れたわけでないので、友人の妹は定期的に元夫を訪れ、子どもに会っているようです。
それにしても人間の本質を見抜くのは難しいですね。
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