「同居生活の不満から、夫に離婚を切り出した私。ただし、子どもたちが独立してからという条件を付けました。夫からは明確な答えはなかったのですが、翌日から生活に変化が生まれました」
■熟年離婚の提案。明確な返事は得られなかったが...
「本当にずっと同居していくつもり? もしそうだとしたら、見ている未来が違うので、別れよう」
長々話したと思いますが、要するにこんな主旨を伝えたのです。
今すぐというつもりはなく、子どもたちが独立してからという条件つきで。
実際にはここに書いたような整然とした言葉ではなく、話題はあっちに行ったり、こっちに行ったり、お互いに感情をぶつけ合うような時間となってしまいました。
結局、話し合いは合意することなく、お互いに嫌なムードのまま眠りにつきました。
しかし、翌日から夫は今までにやろうともしなかった家事を、かなり積極的に手伝ってくれるようになったのです。
根本的な解決にはなっていませんし、解決策のすり替えともとれます。
でも「熟年離婚を提案したおかげで思いもよらない協力を得ることができたな」と、心の中で少し満足していました。
もちろん、本音は変わらずこの先も「別居」を望むことに変わりはありませんし、この先も同じテーマで言い争うことがあるでしょう。
しかし、熟年離婚という未来を提示したおかげで、直近の生活は少し過ごしやすくなったのです。
極端な例ではありましたが「ゴールから考えることで直近の現実に変化が生まれる」というエピソードになったかな、と自己満足している私なのでした。
みなさんは10年後や20年後、遠い未来について考えることありますか?
やってみると、意外な結果を得られるかもしれません。
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