<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女性
年齢:45
プロフィール:夫(47歳)、大学生の娘(18歳)、中学生の息子(13歳)の4人家族。夫の実家は家族で飲食店を営んでいて、義父(72歳)と義母(69歳)とは半同居。
中学2年生の息子が幼稚園に通っていたときに知り合ったママ友のA子(45歳)。
セレブ感を漂わせ、有名ホテルでシェフをしているご主人の自慢話が少しウザイと、ママ友たちには陰口を言われていました。
でも、セレブを気取るだけあって、レストランやカフェにとても詳しいA子。
ママ友仲間で食事やお茶に行くときには、A子が率先して店を決め、予約などもしてくれていたので、最初の頃はみんな頼りにしていました。
しかし、ご主人の影響なのか、A子は料理の食材の原価に異常に詳しく、一緒に食事に行くと、その場で料理を食べながら、料理の原価を得意気に言い出すのです。
「このお肉の原価は〇〇円ってとこね」
「あなたが頼んだお魚は今だと〇〇円ぐらいかな」
「今は葉物野菜が高いから大根やニンジンでコストを下げているのね」
A子の声は甲高く、声のトーンを下げようともしないため、静かな店だと店内中に響き、周囲の人やお店の人たちにも聞こえてしまいます。
周りでひそひそされると居心地が悪くなり、私たちは楽しく食事を楽しめなくなっていきました。
そして、誰が言うでもなくA子を食事やお茶に誘わなくなっていったのですが、なぜかA子は皆で食事に行く当日になると声をかけてきます。
「今日皆で食事行く日だっけ? どこのお店に行くの?」
そう言って情報を聞き出し、誘ってもいないのにちゃっかりやってくるのです。
最近は子どもたちも大きくなり、ママ友同士で会うことはめっきり少なくなっていました。
しかし先日、ママ友のB美(46歳)がホテルのアフタヌーンティーに行く計画をし、仲良しママ友数人に声をかけました。
ですが、あいにくみんな都合がつかず、行けるのはB美と私だけ。
2人で「みんなで会いたかったけど楽しみ」と浮き浮きしながらホテルに向かうと、ホテルの入口にA子が立っていたのです。
B美と私は声も出ないほど驚き「え、どうして? どーゆうこと?」と狼狽してしまいました。
A子は私たちに気付いていない様子だったので、すかさずA子から見えない場所に移動しました。
「どうしよう...。絶対私たちを待ってるんだよね」
「なんて言って断ろうか...アフタヌーンティーは予約制だからって言えば一緒には無理だって分かるよね」
なんて相談していると、A子が私たちを見つけて声をかけてきました。
「久しぶり! こんな所で偶然ね! もしかしたら〇階のアフタヌーンティー行くの?」
こうなると無視するわけにはいきません。
「久しぶり! そう、〇階のアフタヌーンティーに予約をして来てみたの。A子はご主人とデート?」
「違うわよ~。近くに用事があって来たから、〇階のアフタヌーンティーにでも寄って行こうかと思ってね」
でも、予約しないと入れないみたい、という言葉を期待していましたが、次の瞬間、そんな期待は打ち砕かれました。
「さっきお店に聞いたら今日は空いているから予約なしでも大丈夫みたい。私もお邪魔させてもらっていいかしら?」
断るわけにもいかず、3人で店に入りました。
A子はいつものように料理やスイーツ、飲み物の原価をペラペラと得意気に話しました。
せっかくのアフタヌーンティーも台無しです...。
B美と私は居心地が悪く、優雅な雰囲気も料理やスイーツの味も全く堪能することができませんでした。
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