「50代になり、子どものいない私たち夫婦は、最近老後のことを考えるようになりました。そんなとき、義両親からのローン援助の申し入れが...。そこで二世帯住宅を提案しましたが、拒否されてしまいます。高齢の義両親、80代からの無謀な計画とは...」

■義両親にとって、何よりも大事なのは...見栄と名義
「家の名義が長男になるのは嫌だ」「こだわって作った家、リフォームは困る」「人が集まるときに広い部屋がなくなるのは困る」など、歩み寄りが全くないのです。
嫁のいる息子では同居も困るという感じもありました。
結局、義両親は親戚に相談したようで、ローンは自分たちで何とかするということになりました。
が、一つはっきりしたことは夫が頭金を負担して建てた実家には戻れないということ。
ただ、私にとっては戻らなくて良いとお墨付きをもらったといううれしい結果でした。
そして意外にも夫も長男として実家を継がなくてよいとほっとしたらしく、自分で家を建てると決めたようです。
実家へは「戻れないなら他に家を建てるよ」と話し、夫も50を過ぎてからの住宅ローン返済が始まるので、夫婦2人とはいえ今後両親や実家にかかる経済的援助はできないことも念を押しておきました。
私たちにとっては静かに暮らせるなと安心したところでしたが、義両親は年金生活ぎりぎりで余裕のない生活。
いったい将来のことをどう考えているのだろうと不思議です。
主人の兄弟は実家に戻る様子はなく、ほかに家を建てています。
ということは義両親に何かあった場合は空き家になってしまうのです。
私たちはそうなった場合、相続を放棄しようと決めています。
とても売れるような家ではありませんし、土地の地目が複雑で他人には売れないという問題点もあり、資産価値としてはないに等しいでしょう。
夫は未練はないようです。
そうしなければ土地や建物の固定資産税(年間10万円ほど)や電気代などの負担があるからだと思います。
兄弟たちも田舎にあるお金だけがかかる古い家はいらないというでしょう。
義両親は自分の見栄やわがままで長男との同居を選ばず、他人(お客様)との結びつきだけのためにリフォームや建て替えを許さず、人にお金を借りて、80代の今からどのように過ごしていこうと思っているのか...。
まったく困りものです。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。


