「80歳目前で、子犬を飼いたいと言い始めた義母。どうやら本気のようでペットショップで長い間子犬を眺めています。犬の寿命は10年以上でしょう。そのとき義母は90歳。果たして散歩など、自分で世話をできるのでしょうか。義母の気持ちもよくわかるだけに、どうしたらいいのか考えてしまいます」

■犬好きではなかった義母。以前飼っていた子犬の可愛さが忘れられず
義母は70代後半で一人暮らしです。
もともと犬がそんなに好きではなかったそうなのですが、十数年前にたまたま子犬を育てることになりました。
そのときも誰か他に育ててくれる人がいれば、と探していたのですが、いなかったので仕方なく、という感じです。
しかし飼ってみると可愛くて仕方ない様子で、犬が苦手だった義母とは思えないほど。
けれどその犬が数年前に亡くなりました。
嘆き悲しむ義母に別の犬を飼うことを勧めたのですが、「今はまだ仕事を続けているから」と我慢していたようです。
それからさらに数年がたち、長年働き続けた義母が仕事を辞めました。
そこから一挙に「犬が飼いたい」熱がアップしたようで、私たちにもしきりにアピールするようになりました。
最近では買い物のたびに、ショッピングモールに併設されているペットショップで、長い間子犬を眺めているそうです。
けれど数年前とは事情が違い、義母はもう直ぐ80になろうかという年齢です。
常日頃「死ぬまで仕事は続けたい」と言っていた義母が、次第に「さすがにこの頃はしんどいわ」と漏らすようになっていました。
意外にもあっさり仕事を辞めたのも、寄る年波には勝てなかったからだと思います。
そんな歳になってから子犬を飼うとことに、私たち家族は一抹の不安を抱きました。
いくら人の寿命が延びたとはいえ、犬も一般的に10年以上は生きるでしょう。
90歳近い義母が犬を散歩させたり世話をすることになるのです。
もちろん、90歳を超えても元気な方はたくさんいますし、犬を飼われている方もいるとは思います。
けれど、今から子犬を飼い始めるのは、少し現実的ではないような気がするのです。
ただ、そういったことは「義母の死」を想像させるようで、なかなか面と向かって言えません。
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