「義父が10年前に亡くなって以来、田舎で一人暮らしの義母。75歳まで続けていた仕事を辞めた直後は、自由な時間を楽しんでいたようなのですが、すぐに『寂しい』と漏らすようになったのです」

■気丈だった義母が『何もすることがない』と言うように
義母は75歳です。
10年ほど前に義父が亡くなり、以来我が家から車で1時間ほど離れたところでひとり暮らしています。
夫はひとりっ子なので、義父の死の直後、義母の暮らし方について案じていましたが、気丈な義母は、夫に特に何かを求めることもなく月日が経ちました。
当時はもちろんのこと、75歳になるまで現役でバリバリ働いていた義母です。
義父が亡くなったからと言って、仕事を辞めてまで私たちと一緒に住むことは頭になかったようなのです。
75歳になり、体力の衰えを感じ始めた義母はついに仕事を辞めることを決意しました。
「時間に縛られなくて清々している。いつ起きていつ寝てもいい生活は気楽ね」
初めの数日はそんな風に電話で言っていました。
ところが、それからひと月も経たないうちに「寂しい」と漏らすようになってきたのです。
「何もすることがない」
「何もする気になれない」
「これからどうやって生きていったらいいのか」
無気力なマイナスワードがポツポツと出てきます。
「今日、昔のお友達と数十年ぶりに会ってきた」
「新しい靴を買った」
こんな風に嬉しそうに言ってくることもあります。
私たち家族が泊まりに行って「久しぶりに大勢で食べてご飯が美味しい」と喜んでくれたりもするのですが、その反動で帰った後は余計寂しくなるようです。
私や夫が仕事の週末、息子だけでも行かせたりもするのですが、それもいる間は嬉しいけれど、帰った後もっと寂しくなるから来なくていい、と言います。
けれど行かないとやはり「寂しい」と電話をしてくるのです。
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