「父にはネガティブで嫌味ばかり言う人というイメージしかありません。特に母は一番の被害者で、そのモラハラぶりに毎日苦労していたと思います。そんな結婚生活が40年続いたせいでしょうか、母はうつ病を発症してしまったのです」

■子ども心に「別れてしまえばいいのに」と思うほどのモラハラぶり
父(82歳)は若い頃から子どもには優しい人でしたが、典型的な亭主関白、内弁慶でした。
口にするのは辛らつなことばかりで、その被害を一身に受けていたのが母(80歳)でした。
私たちが悪いことをしたら、母のしつけが悪いと母にあたり、母からはよく「お父さんに叱られるからそんなことするな」という注意を受けていたものです。
子どもに対してもほめるのが下手でした。
100点をとっても「問題が簡単だったんだろう」。
入社試験に受かったときも「お前がいれば茶の一つでも入れてくれるだろう、くらいにしか思われてないから調子に乗るなよ」。
...ほめられた記憶が出てこないほどです。
自分の親兄弟を何より大事にしていて、母方の親兄弟に対しては文句ばかり。
とにかく父は嫌味でネガティブな人というイメージしかありません。
特に母は大変だったと思います。
固めのご飯が好きな父は、ご飯が柔らかかっただけで嫌味たらたら。
晩御飯の用意をしても食事に手を付けない父に、どうして食べないのかと聞くと、「箸が出てない」と一言。
買い物に行くという母に、「何と何を買うんだ? 本当にそれは要るのか?」と聞くので、母は一度たりとも緊張しないで買い物をした覚えがなかった、といいます。
32年前、母方の祖母が脳梗塞で倒れてから亡くなるまで入院生活が15年間続きましたが、その見舞いに行くにも「この忙しいときに...」と文句を言っていました。
今で言えばモラハラの域に入りそうな父の態度に耐え忍ぶ母が可哀そうで、別れてしまえばいいのに、と子ども心に思ったこともありました。
そんな結婚生活が40年ほど続いたツケで、当時64歳だった母はうつ病を発症しました。
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