「モラハラな父との40年に及ぶ結婚生活のせいでしょうか。母はうつ病を発症してしまいます。狂暴になり別人と化した母は、父に長年の怒りをぶつけます。『そんなことをしたら、父が反撃される』と心配していたのですが...。現在の両親の意外な夫婦関係とは...」

■人生は最後までわからない
診断された当初、ストレスを初めて発散し始めた母は別人かと思うほど狂暴になり、その怒りをすべて父にぶつけました。
泣き叫びながら父を叩き、引っ掻き、あの時こんなことを言われた、こんなことをされた、とそれこそ40年分の怒りを数週間にわたってぶつけまくったそうです。
海外に住んでいたため、母から電話で事情を聞いていた私は、父に反撃されるだけじゃないかと気が気ではありませんでした。
しかし父は毎日のように母の罵詈雑言を受け止めていたそうです。
父は母がおかしくなってしまうことを恐れたのか...?
本当のところは分かりません。
しかし父は母が荒れ狂っている間、朝晩、母に言われる通り洗濯ものを干したり取り込んだりし、掃除機をかけ、買い物に行く母を車で送り、食事の後片付けもするようになりました。
そして、何より変わったのは、人を馬鹿にした嫌味や辛辣な皮肉を口にすることがなくなったことでした。
いえ、それでもたまに皮肉や嫌味を言ってしまうようですが、母に「またそういうことを言う!」と指摘されると口をつぐむそうです。
久しぶりに実家に帰ったときも、父の変貌ぶりに目を見張りました。
人ってそう簡単に変われるもんじゃないですよね。しかも70歳を超えてから...。
こんな風にできるんなら、もっと前からこうあってくれれば、母も苦労せずに済んだのに、と怒りを感じたのも事実です。
でも、70歳を超えてようやく仲睦まじくしている姿を見ると、人生最後まで分からないもんだなとつくづく思いました。
本当に必要があるとき、人って変われるんですね。
その決断ができた父を今は尊敬しています。
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