「私はまだ現役よ!」そんな姑を反面教師にアンチ・アンチエイジング宣言

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ペンネーム:ふぉるてぴあの
性別:55
年齢:女
プロフィール:男女雇用機会均等法ができた頃に仕事をしていたのに、X'masケーキに例えられて寿退社を選んでしまった昭和世代。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

私が夫と結婚したのは30年近く前ですから、あの頃の姑は今の私と変わらないくらいの年齢だったように思います。夫の一番下の弟がまだ中学生だったので、姑は「私はまだ現役よ!」と言い、孫ができても「私はお婆ちゃんじゃないわよ」なんて言っていました。

70歳を過ぎても、「これが上がれば、若く見えるんだけど」と言いながら、鏡の前でたるんだ頬を両手で持ち上げたり、こめかみを指で引っ張ってみたり。いつまでたっても綺麗でいたい、歳は取りたくない、姑はそういう思いが強い人でした。

認知症になる前から買っていたのか、なり始めてから買っていたのか、姑が買い込んだ毛染めに育毛剤、高価なウィッグ、オールインワンのクリームに基礎化粧品やそのサンプルセットなど、結果的にほとんど使うことはなかったアンチエイジングのためのいろいろ。化粧品類は、新品のまま放置されてもったいないからと、一昨年、姑と暮らす義理の弟が、私に全部くれました。

そんな姑の息子である夫も、年相応に見えないようにするための努力はすごく、一時はアンチエイジングのために病院に通っていたこともありました。具体的に何をしていたのか私は全く知りませんが、ひと月2万円以上かけていたこともありました。

昨年57歳になりましたから、髪の毛は随分と白くなってきていますが、少しでも髪の毛の根本が白くみえてくれば、すぐにでもカラーリングしています。
実際、実年齢よりも若く見えていて、10歳くらい若く見られたとか、年齢不詳とか言われたとか、嬉しそうに話してくれます。

逆に私は、ここ数年の介護疲れで体重が減少し、痩せたことも手伝って、年齢より年を取って見られるように。父(85歳)の付き添いで病院に行った時も「奥さま」と呼ばれたり、夫と出かけた外国人オーナーの店では、夫の「Mother?」と言われたり......。白髪は数えられるほどだから、年齢の割には少ないと思うのですが、とにかく何の努力もしていない私。でも、考えてみれば、人生の半分以上が過ぎたわけだし、もともとぽっちゃりしていたのが痩せてしまったのだから、どう考えたって皺も増えるでしょう。髪の毛自体も細くなったから、生え際は妙に少ないようにも見えるのも事実。でも、それはそれでいいか。開き直りではなく、真面目にそんな風に思っているのです。

本当は、私だって歳を取るのは嬉しくないし、人生の坂道を下っているのを意識するのは楽しいことじゃありません。でも、いつまでもプチプチとはじけるような肌を持った若い時のようにはいかない。いくら頑張ってみても、いつかは老いていく自分を受け入れなければならない日が来るのだから、今からあるがままの姿の自分を受け入れて生きよう、そう思うことにしたのです。

そこで、50歳になった時、それまで抜いていた白髪を抜くのをやめ「私は抗わないことにする」とアンチ・アンチエイジング宣言。あるがままの自分の姿を素直に受け入れ、年相応に生きることを選びました。年をとっても中身が伴った年の取り方ができれば、きっとそれはそれで魅力のある年寄りになれるかもしれない。そんな風に考えたら、妙に気が楽になり、ヨレヨレになった自分も有りと思えるようになりました。なので、どうせ同じなら外見のアンチエイジングではなく、中身のアンチエイジングを目指したいと思っています。

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