「近所の困った人の話を聞いてください。実は彼女は私の同級生。でも、友達と思ったことはありません。おすそ分けが目当てなようで、食事の時間やお茶の時間に現れます。そんな彼女に少し引いてしまって...」
■お茶の時間に現れるのは...
近所にちょっと変わった人がいます。
食事の準備時、お茶の時間になると必ずと言っていいほどどこかの家庭を訪問する、という人です。
うちにも二日に一度くらいやってきます。
まわりは「あんたたち友達なんだから我慢しなさい」と言って笑っていますが、「友達じゃない、ただの同級生だ」と反論します。
そう。私の認識では友達ではないのです。
向こうはどう思っているのかわかりませんが。
私の住んでいるところはとても田舎で、人間関係がとても濃密です。
ちらし寿司や炊き込みご飯、てんぷらなど「ついたくさん作ってしまうもの」はご近所へおすそ分けするのが当たり前。
だから「いい匂いやね」と訪ねてこられると「食べる?」と聞くのは条件反射のようなものです。
ただそれが度々となると......。
私は小さな畑を持っています。
自分と東京の息子一家、大阪の娘一家、姉夫婦が食べるのにちょうど良い大きさで、出荷などは一切していません。
たくさんできた場合も、ご近所におすそ分けすれば食べきれる程度。
ただ、去年の夏の終わりから秋の半ばまで、足の手術とリハビリで入院していましたので、近所の従兄に管理を頼んでいました。
退院の前日に従兄の奥さんから携帯に電話があり、てっきり迎えの話だと思い「迷惑かけてごめんなさい」と言うと、「それどころではない」とのこと。
「何だろう」と思って聞くと「さっきうちの畑を見たら、植えてあったジャガイモが全く無くなっている」というのです!
「イノシシでも出たのかと思いましたが、誰かが掘って持って行ってしまったようだ」と。
まさかそんな...と思いながら翌日帰宅すると、確かに畑はカラッポ。
でも家の納屋の前に農業用のコンテナに入ったジャガイモが置いてありました。
コンテナもうちのものですし、多分うちのジャガイモだろうと思いつつ、何だか気持ち悪くてその日はそのままにしておきました。
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