47歳の夫が脳梗塞に。あの時こうしていればという後悔

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ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:49
プロフィール:3人の子持ちママです。私が42歳のときに47歳の夫が脳梗塞で倒れ、右半身のマヒと言語障害などが残りました。私自身も甲状腺の持病の他に、年齢とともに高血圧症や椎間板ヘルニアなどの病気が出てきています。

あれは、2011年の5月の早朝のことです。時計の針が5:00をまわったころ、朝食の支度をしにキッチンに向かう途中で、ダイニングのコタツに寝転んでいた夫が起き上がり「コーヒーを入れて」と声をかけてきました。

またコタツで寝てしまった様子の夫に苦笑しながら「うん、わかった」と返事をしてキッチンに向かってすぐ、突然「ガタン!」と何か物が倒れるような音が響いてきました。慌ててダイニングを覗くと、夫がものすごく大きな「いびき」をかいて横たわっていました。


ついさっき会話したばかりなのに、いきなり大いびきをかいて寝てしまう、その異常さに嫌な予感をおぼえながら夫に近づくと、なんと夫は白目をむいて血の泡を吹いているではありませんか。私の頭の中に「脳出血」という病名がドンと浮かびました。実は、夫の父親は52歳の若さで脳出血により他界していたのです。夫はその時47歳でした。

私は、すぐさま夫の名前を大声で呼びながら、肩をトントンと叩きましたが、夫は何の反応も示しません。2階に寝ている高校3年生の長女を大声で呼び「お父さんがたいへん!救急車を呼んで!」と叫びました。慌てて下りてきた長女が119番通報をし、救急車は5分ほどで到着。あわただしく救急搬送される夫と共に救急車に乗り込んだ私は、3分ほど離れた場所にある脳神経外科に向かいました。

 

そして、間もなく着いた脳神経外科で下された診断は「脳梗塞」。首の部分で左右に分かれる太い血管の左側の根元で血管が詰まってしまっていたため、その先の脳にまったく血液が届いていない状態とのこと。点滴で血栓を溶かす治療が行われることになりましたが、「良くて車イス、最悪は命の危険もありえる」と医師に言われて、頭の中は真っ白に。

「古い小さな脳梗塞の後もありますね。大きなめまいなどの、心当たりはありますか?」
医師問われて、私はさらに大きなショックを受けました。実は半年前に夫は、車で通勤途中に大きなめまいに襲われて病院に行ったことがあったからです。ただし、その時のめまいは20分ほどで収まってしまったため、取りえずどんな病気でも診断がつくだろうと、少し離れた総合病院の内科・耳鼻科・眼科を受診することに。でも、「特に異常なし」と言われたため、それで終わっていました。

「もしも、あの時脳神経外科に行っていれば、大きな脳梗塞は防げたかもしれない」

そんな苦い後悔が残りました。それとともに「なぜ総合病院で診てくれた医師たちは、脳外科への受診を進めてくれなかったのか」という憤る気持ちもわいてきましたが、いまさらどうすることもできません。私ももっと知識を持っておくべきでした。

 

幸い夫は、医師も驚くほどの奇跡的な回復を見せ、右半身の感覚マヒと言語障害が残ったものの、リハビリにより自立歩行が可能なまでになりました。でも、高次脳機能障害のため、「瞬間湯沸かし器なみ」のとても短気な性格に。一時はウツ症状も見られ、精神科に通ったこともあります。また、日常生活は送れますが、以前のように働くことはできません。さらに、次の脳梗塞が起きたらという不安も付いてまわります。金銭面でも、生活面でも、精神面でも問題は山積みです。

でも、夫が今、生きていてくれることが、私にとってはなにより大切なこと。辛いこともあるけれど、これからも夫婦二人三脚で、1日1日を大切に生きて行こうと思っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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