「『親家片』に取り組んだ私たちアラフィフ姉妹。はじめは愛着のある家を手放すことに反対していた母ですが、どうにか説得し解体作業が始まりました。しかし、トラブルの連続で、こんなにも『親家片』が大変なものなのかと実感...。それでも、母から感謝の言葉でもあれば、私たちの努力も報われるのですが、母が放った一言は...」

■「親家片」のスタートはネズミと害虫駆除から...
寝ている姉の手の甲に、なにかが「スルスル」と触れました。
驚いて飛び起きると、ネズミが一目散に逃走していく姿が!
触れたのはネズミの尻尾だったのです。
「ぎゃあぁ~っ! なにこの家!? もうやだぁー!」
叫ぶ姉。
私たちの固い決意は一夜にして消えてしまいました。
怒る姉を何とかなだめながら、私は母を問いただしました。
「本当はネズミがいること知ってたんじゃないの? 近所迷惑にもなるよね? やっぱり解体するのが正解だわ」
淡々とダメ出しをする私に、母は娘に嫌な思いをさせて悪かったと思ったのか、ため息交じりに小さくうなずきました。
その後はひたすら分別をしながら、不要なものは車庫に置き、溜まってきたらその都度業者を呼んで捨てる、という作業を約2カ月繰り返しました。
そんなある日、解体業者が地下で見積りをとっていたとき「うわっ、なんだこれ?!」と声を上げました。
今度はなんだ、と恐る恐る現場に行ってみると、無数のアリがうごめいていました。
ものに隠れて目に触れない部分に巣を作っていたようです。
これにはさすがの私も、姉と一緒に悲鳴をあげてしまいました。
解体日まではまだ期間があったので、放置していてはこれまた近所迷惑になりかねないと、すぐに駆除業者に依頼し事なきを得ました。
何というアリかは忘れてしまいましたが、古い木材やコンクリートに巣を作るアリもいるそうなので、みなさんも気をつけてくださいね。
そんなこんなで、ドタバタだった私たちの「親家片」は、無事に解体日を迎えて終了しました。
そんな母は、今でも「あれがない、これもない、あの時全部捨てられてしまったものなぁ」などと言うことがあります。
まったく、私たち姉妹がどれほど大変な思いをして「親家片」を実行したか分かっているはずなのに。
遠方から何度も足を運んでくれた姉の苦労を本当に分かっているのかと、がっかりすると同時に腹立たしく思っています。
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