「また会おうね、待っててね」闘病の末に45歳で亡くなった友人と交わした「最後の約束」<後編>

「40年来の親友との別れを経験しました。友人からホスピスに入院するO子がこん睡状態に入ったと連絡を受け、急いで病室に駆けつけました。意識のないO子に感謝の気持ちを伝え、最後の約束を交わしました。そして、その3日後、O子は旅立ちました。あれから5年がたちましたが、折に触れ、大好きだった親友を思い出します」

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■読まれなかった最後の手紙が枕元に...

女医の友人から「O子は緩和ケアを受けられる病室に入ることができた」と聞きました。

生きていてほしいけれど、治療がどれくらい苦しくつらいものか想像できるし、もうこれ以上がんばれなんて言えません。

医療設備の整ったホスピスで痛みから解放されるなら...と思いながらも、手紙を書いて送っていました。

緩和ケアに入って数カ月後、O子がこん睡状態に入ったと女医の友人から連絡を受け、O子のご主人が面会を許してくれていることも聞き、その日の夜行バスで駆け付けました。

O子の枕元には、2日前に私が投函した未開封の手紙が置かれていました。

ご主人に「O子の手に触っていいですか?」と尋ね、O子の左手を私の両手で包みながら、意識のないO子に40年の感謝を告げることができました。

それまで気丈にしていた女医の友人も泣いていました。

ご家族で過ごす時間の一部を私のために譲ってくださったご主人に謝意を告げ「O子、また会おうね、待っててね」と言って病室を出ました。

その3日後、O子は旅立ちました。

O子のご主人にお墓の場所も教えてもらったので、帰省の際は友人とO子を訪ね、そこでO子がいた頃と同じようにみんなで雑談をし「じゃあ、また来るね」と帰ります。

あの別れから5年、折に触れO子を思い出します。

あの優しいO子が待っていてくれるなら、私に「そのとき」が来ても怖くないなと温かい気持ちになります。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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