「『普通の暮らし』がどれほど素晴らしいことか、40代の私が体験した不思議な出来事です。虫歯だと思ったら大病を疑われ、大きな病院で検査することになりました。『がんならまだ打つ手がある』とまで言われ、『命の期限』の覚悟を決めた私の運命は...!?」

■レントゲンに映し出された「カゲ」の正体は...
ほどなく、検査中の私の周囲にたくさんの医師、医学生らしき人がどんどん集まってきて、その中には上層部らしき人たちの姿も。
その全員がレントゲン写真と私の患部を何度も何度も見比べては、不思議そうに首を傾げながらも安堵の表情を浮かべていたのです。
そんな状態の中、検査は終了。
「一体ぜんたい何が起こっているの?」
そんな風に思っていた私ですが、担当医の先生から告げられた言葉に驚かされました。
「病気はどこにもありませんでした。もうなんにも心配いりません。もちろん治療も必要ありません。」
飛び上がるほど嬉しい言葉でした。
どうやら、問題視された箇所にあったのは単なる空洞で、心配していた難しい病気どころか何もなかったのです。
「そんな不思議なことがあるの?」
ビックリしたのですが、病気じゃないことが分かっただけで文句なしです。
最近の病院での、詳しく丁寧な検査には感謝しかありません。
この瞬間「命の期限」と向き合い、そのための準備まで進めていた私に、いつもの日常が戻って来てくれたのですから。
そして、この経験が、「普通の暮らし」がどれほど素晴らしいのか、時間の大切さ、家族や友人への愛情と向き合わせてくれました。
今となっては、不思議で大切な思い出です。
これからもずっと、この時の思いを忘れないように生きていきたいと思います。
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