怪しいサークルにハマった「 ごく普通の銀行員の友人」が別人になった日。そして3年後...<後編>

「幼い頃から倹約家で、銀行に就職し堅実な人生を歩んでいた幼なじみのSさん。ところが、占いサークルに入会したことで人生が一変してしまいました。高額商品を次々購入し、私たちの忠告にも耳を貸しません。距離を置くことにした私たちでしたが、3年後に...」

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■彼女がかかった暗示とは

「私はこのサークルに入って本当に幸せなの。トト子も入ったら幸せになれると思うよ」

この言葉にまともに答えたら話が終わらないと思った私は、「私は幸せだし、必要ない」と言いました。

恐らく、マニュアルがあるのでしょうね。

「もっと自分を高めたいと思わないの?」

などと言ってきました。

しかし、私も買わないと決めているので動じません。

「私、向上心なんて無いから」

そう言い切ると、Sさんは急にタジタジになり始め、何とか私の言葉をひっくり返そうと必死になったのです。

そこで私は反撃に出ました。

「なんで自分を高めないといけないの。ゴロゴロ過ごすのが楽しいと思っているのに、それは悪いことなの?」

問い詰めると、Sさんは返す言葉が見つからない様子で、やっと諦めてくれました。

幼なじみなのだから、私に向上心があるかどうかなんて分かるはずなのに。

私のことも見えなくなっていたのでしょう。

その後、Sさんのことでモヤモヤしていた私は、思いついて、久しぶりに幼なじみ3人で集まることにしました。

もう1人の友人とともに、何とかSさんにサークルを辞めさせたかったのです。

でも...。

いろいろやってみましたが、彼女にかかった暗示を解くことは難しく、私ともう1人の友人は目を覚ますまで待つしかないという結論に達しました。

それから3年くらい経った頃だと思いますが、Sさんは自分の意思でそのサークルを辞めることになりました。

貯金について聞くと「それは聞かないで」と、口に出すのも嫌なくらい使ってしまったようです。

当時、開運を匂わせる印鑑や壺を売る悪徳商法が問題になっていたのですが、彼女もその犠牲者の1人でした。

本人は「自分の意思で買った」と言っていましたが、そうは思えません。

しかし、堅実だった彼女の心の隙に入り込む、言葉巧みな勧誘があったのは間違いないようです。

当時のことを恥じているのか、Sさんはなぜ入会したのか、そしてなぜ辞めることになったのか、詳細を教えてはくれません。

まわりにいた私たちの方が、いまだにモヤモヤしています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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