<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴっぴ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:小学生高学年と低学年の2人の子どもを持つパート主婦です。
10年ほど前に住んでいたマンションの話です。
家族だけでなく、小さな会社も入っているビルで、大家さんは最上階に住んでいました。
このビルでは、ビル全体で電気代を一括で支払っていました。
月末になると大家さんが各部屋の電気代を計算して、各家庭のポストに請求書を投函。
請求書を確認後、各自で大家さんに電気代を支払う決まりになっていました。
ただ、ちょっと納得いかないことがありました。
入居したときの契約書には「電気代は月内に納める」とあったのですが、この大家さんからの請求書が届くのが「31日の午後」といった月末中の月末なのです。
うちはネットバンクを利用して支払っていましたが、午後6時に帰ってきて、ポストに請求書を見つけてすぐ振り込んでも、取引的には翌日支払いになってしまいます。
まして、ネットバンクを利用していない人はどうしていたのか...。
なぜ請求書がいつもギリギリなんだろうとモヤモヤしていました。
ただ、大家さんは月内に入金がなくても気にしていないようです。
あるとき、31日の夕方から1日まで旅行することになりました。
出発直前まで請求書はまだか!?とイライラしながら待っていましたが届かないので、仕方がなく旅行に出発し、帰ってきてから振り込みました。
振り込みが2日になった際、大家さんにお詫びの電話をしたところ「え? まだだったんですか? すみません、全然口座を見ていませんでした」...イライラしながら待っただけ損でした。
まあ向こうが気にしてないならいいか、と思いながら1年が過ぎた頃のことです。
新たに20代の若いご夫婦が入居したのですが、このご夫婦はルーズなやり方が許せなかったようでした。
ご夫婦が入居されて、初めての月末が過ぎたころ、ビルの下で若夫婦の奥さんと一緒になりました。
奥さんは「あの...電気代なんですけど、請求書が来るのっていつも月末ギリギリなんですか?」と声をかけてきました。
「そうなんですよ。いつもギリギリなんでちょっと気をもみますよね。でも大家さんは絶対月内に払ってという感じじゃなくて、遅れても何も言わないんで、気にしないで大丈夫だと思いますよ」
そう答えたのですが、奥さんは考え込むような、納得いってない様子でした。
「そりゃそうだよね~。契約書には月内に払えって書いてるのにね...」と思っていると、翌月、ある変化があったのです。
いつも月末に来る電気代の請求書がなんと25日に投函されたのです。
すぐピンと来ました。
あの若夫婦が、大家さんにクレームを入れたのだと。
そして、翌月もそれ以降も請求書は25日に投函されるようになりました。
いつも慌てて入金していたので、余裕ができて本当にすっきりしました!
31日は不在にしていても大丈夫ですし、これなら私もモヤモヤしていないで早く言ったらよかったと思いました。
しっかり意見を言ってくれた、若いご夫婦に感謝しています。
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