<この体験記を書いた人>
ペンネーム:わみちゃん
性別:女性
年齢:62
プロフィール:長男の妻は義母の付き合いが大変です。
私の義母は夫を戦争で亡くし、5人の子どもを1人で育て、90歳を越えても1人暮らしをしていました。
とてもしっかり者でしたが、同時にとても頑固な人でもありました。
夫は長男なのですが、義母にとって長男は特別です。
私(当時22)が結婚した当初、義母は私にやきもちをやき、顔を合わせるどころか話もしてくれませんでした。
我慢しつつ、じっくり向き合ううちにようやく少しずつ打ち解けてきたかな...と思ったときにそれは始まりました。
「わみさん、わみさん、買い物に行きたいの。迎えに来て」
ある日、義母から電話がかかってきました。
義母の家は我が家から車で40分ほどのところにあります。
「いま行きますね」と急いで車でかけつけ、買い物に付き合い、そして荷物持ちです。
スーパーのお買い物のお付き合い程度でしたが、義母は「私のことを使えるな」と思ったのでしょう。
それから毎週1、2回、義母から電話がかかってくるようになりました。
ちなみにですが、義母の腰は曲がってきていましたが、スーパーなどで欲しいものが高い棚にあると、突然腰が伸びてさっと商品を取るのです。
初めてその動作を見たときには、え...? と目が点になりました。
さて、買い物で味をしめた義母はことあるごとに私を呼び出します。
「わみさん、わみさん、お中元探しに直売所まで連れてって」
「わみさん、わみさん、病院に行きたいの。連れてって」
「わみさん、わみさん、美容室に行きたいの。連れてって」
もちろん連れていけば、義母の用事が終わるまで私は待つことになります。
とはいえ、私にも仕事や用事があります。
「すみません、仕事があるので今日はちょっと無理です」
やんわり断ろうとしたことがありました。
すると「何時ならいいの? じゃあ、仕事の帰りに来てくれない?」とまさかの答えが...。
あるときは、義母に呼び出されてお買い物に付き合い、帰宅してすぐ、またまた義母から電話が。
「買い忘れたものがあるんだけど、また来てくれない?」
「いまからですか?」
「そうよ」
いやいやいや、また40分もかけて義母宅に行くのはさすがに面倒です。
「お義母さん、タクシーで行ったほうが早くないですか?」
「だって、タクシー代がもったいないじゃない?」
じゃあ、私のこの労力とガソリン代は無料だと思っているのでしょうか?
このような義母との「どこでもアッシー」のお付き合いは、義母が亡くなる94歳までの約30年間続きました。
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