性別:女
年齢:38
プロフィール:2児のママです。結婚を機に夫の両親と同居。食が細く、やせ型の義母を心配していたところ衝撃の事実が判明しました。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
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はじめて義母と会ったのは私が28歳、義母は51歳のときでした。義母は145cmと小柄でやせ型。167cmある私とならぶと、その身長差は20cm以上!かわいくさえ思えたものです。
結婚を機に義父母と同居をはじめ、早10年が経過し義母は61歳になりました。出会ったときから体型は変わらず、むしろ痩せているかもしれません。義母の体型だと、体重は46kgはほしいところですが、実際は30kg代だというから驚きます。
先日義母がはたらく職場で健康診断がありました。たまたまテーブルに置かれていた問診シートを見て衝撃がはしったのです。それは既往歴の欄に「胃がん」と記載がありました。発症はもう30年前の話でしたが、どうしても気になり思い切って義母に聞いてみることにしました。
義父以外誰にも言わなかった胃がんの闘病生活を隠さず話してくれた義母。当時義母は30代。体調を崩したのは、私の夫が小学校に通っているときだったと言います。さらに8つ下の妹の子育て真っ最中だったそうです。
まさに今の私と同じ世代です。自分がもし同じ状況になれば、どんな生活が待っているのだろう。恐ろしくて想像すらできません。
義母は患った「胃がん」と向きあいながら、子育てに励んできたと話します。きっと私には想像できないつらさ、苦しみを味わってきたのでしょう。
子育てという大仕事があるなか、病気にへこたれてはいけない。何度も自分を奮い立たせながら、毎日を過ごしてきたと話す義母に感銘を受けました。
義母は胃の3分の2を切除する手術をおこなったと聞いて言葉がでませんでした。なぜ義母がやせているのか、食が細い理由も分かった気がします。
手術前の写真を見させてもらったのですが、今では想像つかないほどふっくらしていました。当時の体重は45kgほどあったようで、どんどん減ってきたそうです。胃を切除してから、体重が8kg以上減った事実を知って驚きました。
ちょっと食べすぎると下痢をしやすいなど、30年が経過した現在でも後遺症と向きあっていて、改めて病気の恐ろしさを痛感します。
子どもにつらい思いをさせまいと、病気のことを隠しながら子育てにはげんできたと話す義母。そして長年サポートしてきた義父の気持ちを想像するだけで胸が苦しくてたまりません。
治療を経て10年以上が経過し、胃がんを克服。当時の闘病生活を思い出し、目に涙を浮かべていました。言葉ではあらわせないほどつらく、大変な日々だったことを感じさせます。
義母は私にこんなアドバイスをくれました。自分の身体を守るのは自分しかいないこと。そして健康診断の大切さはもちろん、異変を気づいたら早めに病院へ行くことを忘れてはならないことです。
万が一病気を患っても現実を受け止め、いまできることを全うすることだと話してくれました。義母の話を聞き、自分の健康管理の大切さを身にしみて感じました。
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