アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■起業セミナーで有意義な時間が過ごせたものの...
2017年、当時40歳の私は女性向けの起業セミナーに参加しました。
参加者は40人ほど。
講義を聞くだけのときもあれば、グループに分かれてトークをしたり、やってみたいことを発表したりなど、有意義な時間でした。
ただ、こういったセミナーに興味を持つ人の中には、少し怪しい商売をしている人が紛れ込んでいることもあるようです。
グループトーク中に宣伝してくる人もいましたし、発表のときに「本当にそんな仕事やるの? しかもここで発表しちゃっていいの?」と、度肝を抜くような内容もあったのです。
セミナーの回数が進んでくると、名刺を作ってきて配る人も増えてきました。
私は積極的に名刺を渡してはいませんでしたが、「名刺交換しましょう」と言われれば、こちらも出さないのは失礼かなと思い、交換するようになりました。
セミナーの最終日には、SNSでグループチャットを開設してくれた人がいて、半数ほどの人がそこに参加しました。
当時の参加メンバーとは、グループチャットを通じてプチ交流をしていたのです。
■怪しすぎ! ほぼ交流のない人から「会わないと話せないの」
セミナーが終了して数カ月が経った頃でしょうか。
名刺交換をしたうちの1人、Aさん(40歳くらい)から電話がありました。
そして「話があるから会いたい」と言うのです。
なんの話かも分からないのに、のこのこと会いに行くほど暇ではありません。
「一体どんな話ですか?」
私が尋ねると、Aさんは「電話では話せない」と言うのです。
Aさんと私は特に親しいわけではなく、起業セミナーの最終日に名刺交換をしただけの関係です。
そんな人が、私に電話で話せないような重要な相談や報告を持ちかけてくるとは到底考えられません。
私は「どんな話か分からないと会えないです」と何度も断りましたが、Aさんは「会ったら話をするので」の一点張り。
「分からない話のために時間を作れないので失礼します」と言って、その日は電話を切りました。
その後、私はセミナーの別のメンバーと駅で偶然会いました。
お互いの近況報告をしていると、Aさんの話になったんです。
「そういえば、この前、Aさんから話があると言われたけど、なんの話か教えてもらえなくて...」
私が言うと、相手もびっくりした様子で...。
「あー! 私のところにも電話が来たよ! 会おうって言われたけど私も断ったよ!」
どうやらAさん、名刺交換をした相手に次々と連絡しているようです。
でも、同じようにみんなから会うのを断られたのでしょうか。
しばらくして、Aさんは痺れを切らしたのか、グループチャットに長文を流してきました。
簡単に説明すると、「人それぞれに合う水がある」「それを1人1人に合わせてオーダーメイドする」という怪しげなものでした。
そして、お値段を見てさらに驚愕! なんと、500mlで3万円もするのです。
さすがに水を飾っておくわけでもないでしょうから、これは飲料水。
こんなに高額な水を飲める人などそうそういません。
そして...怪しすぎる!!
当たり前ですが、誰もAさんに返信はしませんでした。
どう考えても怪しくて価格設定もおかしいのに、本気でそれを勧めてくるAさんには呆れと同時に恐怖を感じました。
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