息子の貯金を使い込み失踪した義母。20年後、一本の電話が明らかにした「切ない理由と末路」<後編>

「20年間音信不通だった義妹からの電話。20年前に失踪した義母が亡くなったことを知らせるものでした。義母は息子である夫の貯金を引き出し、借金を残して失踪したのです。どうして大金が必要だったのでしょか? 義妹から聞かされた義母のその後の人生とは...? 」

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■シングルマザーとなった義妹のために...?

なんと、義母が息子である夫の口座から、100万円近く引き出していたことが分かったのです。

もちろん、夫は激怒。

すぐに義母の携帯に電話をかけましたが、一向に出ません。

今度は、A子さんのところに電話をかけてみましたが、こちらは「お客様のご都合により...」とアナウンスが流れるばかり。

そうこうしているうちに、我が家に義母あての借金返済の催促の電話がかかってくるようになりました。

カードローン会社、いわゆる消費者金融からの、取り立ての電話です。

それも1社だけでなく、複数の会社からかかってきました。

「義母は、ここには住んでいません」

「行き先は分かりません」

そう繰り返しましたが、あまりに数が多いので、ほとほと困りました。

つまり義母は、夫のお金を持ち出しただけではなく、多額の借金を残して、行き先も告げずに出ていったのです。

さすがに夫も大激怒して、義母とは絶縁状態になりました。

そして20年経ち、夫の妹から義母が亡くなったと連絡が来たのです。

やはり義母は、A子さんとずっと同居していたとのこと。

義母の借金はほとんどA子さんのためだったようです。

義母は生活保護で生活をしながら、晩年の数年間はアルツハイマーを患い、施設に入っていたとのことでした。

葬儀は、A子さんが喪主で、家族葬にてひっそりと行うことになりました。

夫ははじめ「葬式なんか行かない!」と怒っていましたが、さすがに実の母親の葬儀に出なかったら後悔するだろうと、私が説得して参列。

20年ぶりに会ったA子さんから、その後の義母の様子や、亡くなる間際の話を聞き、なんともやるせない気持ちになりました。

アルツハイマーで昔の記憶がない義母は「なんで、お兄ちゃん、面会にきてくれないのかなぁ?」「会いたいなぁ」と寂しそうに言っていたそうです。

義母のしたことは褒められたことではありませんが、すでに遠い昔のこと。

思えば姑としては面倒見も良く、優しい良い人でした。

ただ、娘可愛さのあまり、愛情をかける方向が少し一般的ではなかったのかなと思います。

いろいろありましたが、今は、天国で安らかにと願うばかりです。

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