<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴっぴ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:小学生高学年と低学年の2人の子どもを持つパート主婦です。
学生時代、長く付き合っていた元カレとの話です。
もともと友人としてスタートし、やがて付き合い始め、この人と結婚するんだろうな、とお互いが思うような関係でした。
でも、連絡下手な彼と、いつも一緒にいたい私の熱量が合わず、やがて彼にフラれてしまいました。
当時はとても悲しくて、苦しくて、数年引きずりました。
フラれた後は、連絡先こそ消していませんでしたが、連絡はとらないようにしていました。
社会人になってしばらくして、私は他の人と付き合い、結婚しました。
その後、共通の友人から私の結婚を知った元カレから、数年ぶりにメールがきたのです。
「おめでとう」と。
久しぶりの彼からのメールをとても嬉しく思いました。
それから私の結婚の話だけでなく、お互い近況をメールでやり取りしていると、友だちだった頃、付き合っていた頃のやり取りを思い出してワクワクしてしまいました。
でも、同時にフラレて悲しかったこと、悔しかったことが甦ってきてしまったのです。
「なんで私と別れてしまったの? なんで私のことをずっと好きでいてくれなかったの?」
彼に送るメッセージには、そんな恨みが混ざっていたと思います。
吹っ切れたと思っていたのに、心のどこかで引きずっていたのです。
その気持ちは怒りにも似ていて、少しでも後悔させてやりたくなった私は彼に探りを入れてしまいました。
「まだ結婚してないの?」と。
彼は「してない」と答え、付き合っている人もいないようでした。
そして、私は「結婚はいいよ。早くしなよ」とメッセージを打ちました。
彼は「そうだね。でも難しいかなー」と返信してきました。
このやり取りを終えた後、私は消えてしまいたいくらい後悔しました。
ただ、マウントを取りたかっただけなのです。
私は結婚した、でもあなたはまだだよね、というどうでもいいような優越感。
メッセージを送ってから、私はいまだに未熟で嫌な人間だったんだと気づきました。
当然、夫がこのやり取りを知ったら不快に思うでしょう。
私はこの発言について詫びることもなく、その後すぐに彼の連絡先やメールのやりとりを消しました。
彼と連絡を取ると、また嫌味を言いかねないと思ったからです。
今でも彼とのメールを思い出すと、申し訳ない気持ちと自己嫌悪でいっぱいになります。
こんな未熟な私では、もう彼と友だちにも戻れない...後悔させるつもりで送ったメールで、後悔したのは彼ではなく私でした。
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