<この体験記を書いた人>
ペンネーム:むらまゆ
性別:女性
年齢:45
プロフィール:2021年夏頃から扶養内で1カ月から2カ月ほどの短期で派遣社員をしています。息子は18歳の専門学校生、夫は47歳の会社員です。
2021年の夏頃から派遣社員として働いています。
扶養内で1~2カ月の短期派遣を繰り返しています。
2022年の2月から3月中旬までの短期契約中に知り合った2人の男性(40代後半のAさん、50代のBさん)の話です。
今回、同時期に派遣されたのは女性6人(ほぼ私と同年代)とこの2人。
AさんとBさんは性格が正反対でした。
Aさんはとにかく話を聞くタイプで、聞く9に対し話す1くらいでしょうか。
ただし、必要なときには意見も言うメリハリの効いた人です。
そのためすぐに信頼されるようになり、Aさんの人の周りには常に人がたくさんいました。
なんでそんなに人当たりがいいか聞いてみたところ、以前は接客やコミュニケーション能力を必要とする仕事をしていたとのこと。
今後もそれらの仕事を希望していると聞いて納得です。
一方、Bさんは人の話を聞かない人でした。
口を開けば自分の自慢ばかり。
「今回の派遣もどうしても来てほしいと言われたから、仕方がなく来たんだよね」
「僕って前の職場でも引き留められて大変だった」
などなど... 正直、聞くだけでうんざりでした。
さらに、人の話は絶対に聞かないのです。
Bさんのそんな態度は何かと問題でしたが、私も迷惑を被った一人です。
ある日、仕事で分からないところがあって困っていると、Bさんが突然私の前に来ました。
「これはこうやると聞いた、僕の言うこと聞けば問題ないから」
そのときは社員さんも先輩もいなかったため、Bさんの言っていることが正しいか確認もできません。
「でも、社員さんに聞かないと派遣の一存では...」
そう言ってやり過ごそうとすると、Bさんの目の色が変わったのが分かりました。
「僕の言ったことで間違いないし! 社員さんにも聞いたから!」
自信満々に言い放ち、その上Bさんの言う通りに対処するまで見張られたため、私はBさんの言う通りにしました。
そして後日、私は社員さんから「僕の教えたことと全く違う」と怒られました。
でも、Bさんは知らんぷりです。
社員さんにBさんから教えられたと言ったところ、社員さんは少ししか教えていなかったのに、さも全て知っているように言っているBさんに驚いていました。
「一を聞いて十を知る」という言葉がありますが、Bさんは「一」さえろくに聞かず、「十」を知ったように振舞う非常にやっかいな人だったと分かりました。
その後、私はBさんと距離を取りました。
周りはすでに気づいていたようで「Bさんを信用してはダメだよ、『ハイハイ』だけでいいから」と言われて、自分の見る目のなさに愕然としました。
そして2カ月後、Aさんは契約延長をお願いされ、Bさんは特に話もなく終了しました。
話を聞いて信頼を得るAさんと、話を聞かずに周囲に迷惑をかけるBさん。
待遇に差が出て当然だな、と勉強になりました。
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