「今から15年ほど前の恐怖体験です。当時住んでいたマンションのベランダの洗濯ロープが溶けてボロボロになるという事件がありました。まさか、上の階から熱々の油が投げ捨てられた...!? 次の瞬間、犯人は『あの人に違いない』と思ったのです。なぜなら...」

■マンションのトラブルメーカーと直接対決!?
住人の間で噂になっていた、2階に住む独身女性の仕業です。
彼女は以前からほかの住人とのトラブルが絶えず、マンションではある意味有名人でした。
...とは言え、彼女がやった瞬間を目撃したわけでもなく、動かぬ証拠があるわけでもありません。
「これはきっと何かの間違い。単なる私の思い過ごし! それより仕事仕事!」
仮に私の推測が的中だったとしても、それはそれで恐怖でしかありません。
まだ幼い子どもがいる我が家に何かされたら...これ以上考えないようにすることにしました。
怖かったし、いつまでもそんなことで頭を悩ませたくなかったのです。
しかし、問題は再び起きるのです。
その数日後のある夜、自宅でいつものように夕飯を食べ終え、リビングでまったりしていたときのこと。
ベランダ側の外からバッシャーン! と何か液体が降ってきたような音が! 嫌な予感がしたので、急いでベランダに出てみると、なんだか油臭い...。
そして、ベランダに出していたビニール製のゴミ袋が溶けているではありませんか!
そして壁を滴りおちる液体からは、湯気がほんのり...これは間違いなく確信犯です。
しかし、怒りよりも恐怖が上回ります。
こんなことを平気でする人と直接対決するのは、幼い子どもがいる私にとっては危険すぎます。
だからまず夫に相談し、それから大家さんに相談しました。
大家さんからも住人同士で直接話しあうのは危ないとアドバイスをいただき、私たちの名前は伏せ、大家さんから注意を促してもらう形で対応してもらうことになりました。
大家さんがうまく話してくれたようで、それからは油が降ってくることはありませんでした。
ただ、今思い返しても、あの出来事にはゾッとします。
現在は幸いご近所の方々にも恵まれ、平穏な毎日を送っています。
あんなことを経験した後だと「普通に、平穏に過ごす」ことがどれだけ恵まれているか、つくづく考えてしまう私です。
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