幼い娘たちを母に預け、離婚交渉していた私。「母が倒れた」父からの連絡で病室へ駆けつけると<後編>

「夫との離婚準備を進める私を応援してくれ、2人の娘の面倒を見てくれていた母が過労のため、倒れてしまいました。それなのに、母は私を気遣ってくれて...。娘たちにとって、母のような強い母になりたいと思いました」

幼い娘たちを母に預け、離婚交渉していた私。「母が倒れた」父からの連絡で病室へ駆けつけると<後編> 16.jpg

■病室に横たわる母は...

父は母が急に倒れたので、救急車で病院に来たとのこと。

ただ病気ではなく過労という診断だったので、今点滴をうっている。

子どもたちも一緒に病院にいるから、迎えにきてくれとのことでした。

過労...。

母に無理をさせてしまっていた! 私のせいで!

申し訳なさと後悔、そして母は大丈夫なのかと親を慕う小さい子どものような気持ちが溢れ、泣きそうになりました。

すぐ病院に駆けつけると、父と娘たちが待合室にいました。

子どもは病室に入れないとのことで、待合室にいてくれたのです。

ひとまず子どもを預かり、父は母の病室へ。

5分後くらいに戻ってきて「気持ちよさそうに寝てたよ」と教えてくれました。

私も母の顔をひと目見たいと思い、子どもを父に預け病室へ向かいました。

ベッドの上で母はぐっすりと気持ちよさそうに寝ていました。

もともと痩せ型でしたが、加齢のため昔よりも細くなった母。

私のせいで無理をさせてしまったと涙が溢れて止まりませんでした。

その後私と娘たちは先に実家に帰り、点滴が終わった後に父も母も帰宅しました。

母をベッドに寝かせて、夜ご飯、家事などをこなしてその日は実家に泊まると、母は「ごめんね。役に立てなくて。あなたも休みなさい」と気遣い続けてくれます。

自分は無理しているのに、子どもには無限の優しさをくれる。

そんな母に感謝するとともに、私も娘にとってそんな母親にならなくてはと強く思いました。

あれから半年ほどたちました。

まだ離婚は成立していませんが、母に無理をさせないように、そして心配をかけないように心がけています。

そして無事離婚し、自立ができたら、もっと親孝行をしようと思っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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