「アスペルガー症候群」という言葉をご存知でしょうか?
近年多くのメディアで紹介され、注目されている発達障害です。
私は、発達障害の一つであるADHDの当事者で、
また発達障害グレーゾーンの子どもを育てる母でもあります。
発達障害といってもいろいろな方がいますが、
その特性のため集団生活に馴染めないなどの困難を感じたり、
聴覚や味覚などの感覚が過敏で日常生活に支障があることもあります。
そんな中、岩野響さんは鋭い味覚と嗅覚を生かし、
大好きだったコーヒーの焙煎について研究。
自宅に併設した「HORIZON LABO(ホライズン・ラボ)」で
コーヒーの販売を始め、今はコーヒーの焙煎士という道を見つけたそうです。
今回は、そんな岩野さんの焙煎した「ホライズンコーヒー」を頂いてみました
実は私、家でコーヒーを挽いて淹れる習慣がないので、挽き方から事前に学習しました(笑)
挽いて淹れる作業の間、岩野さんの記事が載る新聞を拝見しました。
そこで、「好きなことを仕事につなげる」「できないことではなくできることに目を向けた」 という言葉に考えされられました。
私は今まで、仕事をする上では楽しいことばかりではない。嫌なこともある。だから「好きなことが嫌いにならないために好きなことは仕事にしない」という考えで仕事を選んできました。
味覚や嗅覚が繊細な子は私の周囲にもいます。
1種類の食品しか食べられなかったり、同じ食品でもメーカーが違うと食べず困っているお母さんの話も耳にします。
長男も味覚が過敏で食べられない物が多く同じ食べ物でも時期やお店が違う物は食べられません。
正直私もそんな息子の特性を「困った特性」だとマイナスに考えていました。
ですが、その特性を特技として生かそうと考え、岩野さんは焙煎士という道を見つけたんですね。
私の好きなことって何だろう?と考えると、 何かを考え形にする「ものづくり」で、 よく考えると今少しですが描かせてもらっている漫画もそうなのか な...合っているのかも...と思えました。
そんな事を考えていたら、コーヒーが完成!
淹れている時から香りがとてもよく飲むのが楽しみでした。
私が飲んだ11月の焙煎は、酸味が弱めなものでした。
濃厚で深い飽きのこない味...
これは、おいしい!
こんな美味しいコーヒーを焙煎できるなんて、岩野さんは素敵な道をみつけたんですね。
「好きなことを仕事に繋げる」子ども達にも何か好きなことを仕事にできる道を探してあげたいと 思いました。
作=モンズースー
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発達障害のぼくがなぜコーヒー焙煎士になったのか/岩野響『15歳のコーヒー屋さん』(1)
■著者:モンズースー
アメブロで総合1位を獲得した実録コミックエッセイブログ「生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした」著者。ADHD診断済みで、2人の子どもたちも発達障害グレーゾーン。
特別な感性を持つ15歳が生み出す、月替わりのオリジナル焙煎コーヒー
15歳の焙煎士、岩野響さんにはアスペルガー症候群という障害があります。 彼は幼い頃から、調味料を変えたのがわかるほどの鋭い味覚と嗅覚の持ち主。 「ぼくができることから ぼくにしかできないことへ」 との想いから、大好きなコーヒーの焙煎について研究を重ねてきました。 桐生の自宅に併設したHORIZON LABO(ホライズン・ラボ)にてコーヒー豆の販売を始めたところ、そのコーヒーの味わいや彼の生き方が、全国で話題となりました。
『15歳のコーヒー屋さん』
(岩野 響/KADOKAWA)現在、15歳のコーヒー焙煎士として、メディアで注目されている岩野響さん。10歳で発達障害のひとつ、アスペルガー症候群と診断され、中学校に通えなくなったのをきっかけに、あえて進学せずコーヒー焙煎士の道を選びました。ご両親のインタビューとともに、精神科医・星野仁彦先生の解説も掲載。
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