「40代の女性です。15年以上前、非常識すぎてうちからも親戚一同からも縁を切られた伯母から連絡がありました。なにかと思ったらお金を無心されて...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■認知症の祖母の面倒を看ず、当時高校生の私に怒鳴りまくった伯母
私(43歳)には伯母のYさん(70代後半)がいます。
Yさんは母の姉で、2人姉妹です。
私が高校生だったとき、母方の祖父が旅先で倒れ、そのまま亡くなってしまいました。
突然、夫を亡くした祖母は相当ショックだったのでしょう。
それをきっかけに認知症を発症し、祖父の死後わずか数カ月で娘である私の母が誰か分からないほど進行してしまいました。
症状は進んでも身体は健康、祖母は昼夜が逆転した生活になって、夜中に徘徊を繰り返し、大変な毎日でした。
祖母は認知症のせいで3分前のことも記憶できません。
そのため近所に「娘や孫(私)にごはんをもらえない」と、毎日のように言って回っていました。
中でも困ったのは、祖母が遠方に住む娘のYさんに毎日何度も電話をすることでした。
「ごはんを食べさせてもらえない」、
「○○(私)や△△(母)に通帳や財布を盗まれた!」
「お金も取り上げられて、私を追い出そうとしている!」
そんな祖母を、Yさんは認知症の症状と理解しようとさえしませんでした。
それどころか母や私に文句を言ってきたのです。
「なんで、お母さんにご飯もあげないのよ!」
「〇〇ちゃん(私)はおばあちゃんが死んでも相続人にならないから、お小遣いがわりにお金を盗んでるんでしょ!」
そんな内容の手紙を頻繁に送ってきたり、電話してきて怒鳴ってきたりしました。
母も気性が激しかったため激高してしまい、母と祖母、母とYさんが頻繁に口論していました。
その後、祖母の認知症が進み、自宅で看るのは限界となり、老人ホームに入居。
このときもYさんは「なんてひどいことするの!」と、電話で私や母に怒鳴っていました。
祖母は老人ホームに入居後、別の病気になってしまい2007年に亡くなりました。
Yさんは祖母の葬式に来たものの、私や母に「母が早く死んだのはあんたたちが施設なんかに入れたからよ!」と、葬儀場でも怒鳴っていました。
怒鳴る様子を見かねて、葬儀場の職員さんがYさんを止めたほどでした。
その後、私は詳しくは知りませんが、遺産相続でも母とYさんは相当揉めたようです。
私自身はとうの昔にYさんに愛想が尽きていたため、祖母が亡くなって以降は縁を切りました。
■15年ぶりに伯母から連絡。何事かと思ったら...
ところが2023年の秋のこと。
突然、Yさんから私に電話がありました。
15年以上も音信不通だったため、私は声を聞いても誰か分かりませんでした。
Yさんは甘えた声で「〇〇(私)ちゃんでしょ?」と、気持ち悪いほど猫なで声で呼びかけてきました。
私はすぐに「きっと、ろくな内容ではないだろうな」と思いましたが、案の定でした。
「昔はごめんね〜。伯母さんよ。覚えてるでしょ? 〇〇ちゃん(私)のこともずっと気になってたのよ。あの頃は私もいろいろあって〜。それでね、実はちょっとお金を貸してほしいの」
私は「15年以上絶縁していたのに、連絡してきたと思ったらお金の無心?」と呆れました。
でも、Yさんは昔と変わらず、しつこい性格のままでした。
私がお金は貸せないと断った後も何度も「少しでいいから貸してくれない?」と連絡してきました。
そのたびに断るのですが「あんた! 少しは伯母さんがかわいそうと思わないの!?」と、怒鳴り出すのも昔のままでした。
私もいまは大人なので、どうしようもない事情があってYさんが困っているならば、何かしてあげられないかと考えない訳でもありませんでした。
でも、Yさんは昔のままでわがまま、人の話は聞かない、自分の思い通りにならないと怒鳴って激昂するので話になりません。
Yさんの夫はいまでも大学で非常勤講師をしているそうなので、それなりの収入もあるはずです。
また、息子(現在43歳、41歳)が2人いますが、1人は弁護士、1人は医師です。
それなのになぜ、私に連絡してきたのでしょうか。
「頼むなら、まずはご家族の息子さんかご主人に言ってください」
「息子や夫に言えないから頼んでるんでしょ! バカじゃないの!?」
当たり前のことを言ったつもりでしたが、逆切れする始末でした。
話の通じない伯母にほとほとまいってしまった私は、夫に事情を話しました。
そして、夫から伯母に「二度と妻には連絡をしないでください」と言ってもらいました。
それ以降、Yさんから連絡はありません。
ただ非常識で、行動が読めない人ですから「いつか連絡してくるのでは...」とヒヤヒヤしています。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。