「一昨年亡くなった妻の母。義父の気持ちも落ち着いてきたところで、遺品整理をすることになりました。生前大事にしていたものが見つかったり、懐かしい思い出をたどりながら作業していると...、妻が『なに、これ!』と叫び声をあげたのです」

■母が残したタンス預金はバッグ3つ分に!
一昨年、妻の母が82歳で亡くなりました。
その頃、認知症がひどくなり始めていた義父(84歳)は、義母が出かけているだけだと思い込むなど、しばらく義母の死を認められない時期がありました。
そんな義父の前で義母の遺品の整理をするのも憚られ、見合わせていました。
しかし、1年以上を経て義父も落ち着いてきました。
そこで妻(57歳)が中心となって、義母の遺品整理を始めることに。
大事にしていたバッグを見つけたり、妻が初給料でプレゼントしたスカーフが出てきたり、懐かしい思い出をたどりながら、義母の持ち物を整理していると、突然、妻が叫び声を上げました。
「なに、これ!」
休日の親孝行にと、私も妻の実家で片付けの手伝いをしていたときのことです。
「どうした?」
そう言いながら、声の聞こえた奥まった納戸に向かいます。
すると義母の古いタンスを片付けていた妻が、唖然とした表情で開け放した引き出しを見つめていました。
覗き込むと、タンスの大きな引き出しいっぱいに1円玉の詰まった袋が並んでいたのです。
「なんだい、これ?」
「知らないわよ。小銭貯金なんだろうけど...」
「いったいいくらあるんだ?」
「とにかく、両替とかしないとどうにもならないから、出しましょう」
運び出せるようにバッグに詰め込みながら取り出してみると、大きな旅行用バッグで3つ分にもなりました。
1つ1つのバッグも米袋並みの重量感です。
「何万っていう単位よね、これ」
「両替手数料がかからないはずだから、月曜になったら郵便局に持っていってみるよ」
そして月曜、郵便局に持ち込むと「いや、すごい量ですね」と言って数え始めてくれました。
少々の時間は覚悟していましたが、なかなか終わりそうにありません。
1時間ほど待っていると「すみません」と言うのでやっと終わったかと思っていると...。
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